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Apple Watchで倍増、運動する人多く~GfKのウェアラブル動向まとめ

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)は、ウェアラブル端末の売れ行きやユーザーの関心度合いをまとめたレポートを発表した。Apple Watchが発売された今年4月は、1年前の同時期と比べ、販売台数が2倍に増えるなど、最近の状況が明らかにされている。

 レポートによると、ウェアラブル端末は2014年12月以降、毎月、前年同月の1.3倍を超え続けており、プラス成長を記録。4月に入ると、アップルから「Apple Watch」が発売されたことで、ウェアラブル端末の販売台数は前年同月比の約2.1倍に達した。また、ウェアラブル端末のうち、スマートウォッチがしめる割合は3月時点で14%。ところが4月になると33%を占めたとのことで、Apple Watchの影響が見て取れる。

 約1万2000人を対象にした購入意向調査では、ウェアラブル端末のうち、スマートウォッチ/スポーツウォッチを購入したい人は20%、リストバンド型は17%になった。購入に前向きな人からは「時計」「歩数/移動距離の計測」「消費カロリーの計測」といった機能を使いたい、といった単体で利用できるものへの回答が上位3つを占めた。一方でスマートフォンとの連携を求める声は少なかったという。購入をためらう理由としては価格の高さを挙げる回答がもっとも多く、「使いこなせない」「使用用途のイメージがわかない」といった回答が上位に来た。

 実際に購入した人を性別・年齢層で見ると、最も多かったのは30代の男性で、18歳~29歳の男性、18歳~29歳の女性という層が続く。男女比は6:4で、購入者の3割が「ほとんど毎日運動をしている」と回答。購入していない人を含めた全体の回答では「特に運動はしてない」が5割を占めていたのに対して、購入した人のうち運動していない人は1割となり、運動との強い関連が示唆される結果となった。

関口 聖