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スマホの動きで歩行者自律航法、ドコモとゼンリンが屋内ナビの新技術

 ゼンリンデータコムとNTTドコモは、スマートフォンを利用した歩行者自律航法とルートマッチング技術を組み合わせた、新たな屋内用ナビゲーション技術を開発した。

 新たに開発された技術では、まずスマートフォンに搭載されたセンサーでユーザー歩く動作を検知し、自律航法技術で解析。その動きを目的地までのルートにあわせて、最適な位置に補正するルートマッチング技術と組み合わせる。これにより、ビーコンやWi-Fiが設置されていないような屋内でも、道案内が可能になるという。

 スマートフォンには、加速度センサーや地磁気センサー、ジャイロセンサー、気圧センサーなどが組み込まれており、ここで計測したデータを独自開発のプログラムで解析し、ユーザーがまっすぐ歩いているのか、あるいは角を曲がったのか、階段を利用しているのかどうか検知する。スマートフォンを見ている状態だけではなく、手にして腕を振りながら歩いている状態や、ポケットやカバンに入れている状態でも正確に歩行状態を検知できるという。気圧センサーを使って、エレベーターやエスカレーターなどによる昇降を検知して、屋内ナビ中でもフロアを切り替えてマップを表示できる。

 両社では4月以降に有料アプリ(月額300円、税抜)の「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」の新機能として屋内ナビを提供する。地下街や駅構内をあわせ、全国約320カ所で屋内ナビが利用できるようになる。

関口 聖