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Android TV搭載のSTB「Nexus Player」を1万2800円で2月下旬発売
ASUS製、Google PlayとY!mobileが販売
(2015/1/29 13:47)
Googleは、海外ではすでに販売しているAndroid TV搭載のセットトップボックス「Nexus Player」を日本で2月下旬に発売する。Google Playでの価格は1万2800円(税抜)。ワイモバイルのショップでも取り扱う。
Android TVは、Android 5.0世代をベースにした、セットトップボックスやテレビ向けのプラットフォーム。「Nexus Player」にはAndroid TVが採用されており、単体で通信機能やストレージ、CPUなどの、端末としての機能が搭載されている。テレビとはHDMIで接続し、Wi-Fiでネットワークに接続する。テレビチューナーは搭載されていない。
既存のChromecastなどは、別途スマートフォンなどの端末が“本体”として必要だったが、「Nexus Player」は単体で端末機能を搭載しており、Android TVの機能やサービスを「最も安価に、シンプルに楽しめる」とする。
「Nexus Player」のハードウェア
「Nexus Player」の製造メーカーはASUSで、音声検索用マイクを内蔵したリモコンがパッケージに付属する。また、Google Playでは、付属リモコンの機能をアプリで実現したスマートフォン向けアプリも提供されている。
別売りの市販のBluetoothコントローラーを接続すればゲームをより楽しめる。Android TV対応を謳うBluetoothコントローラーも用意され、これらにはAndroid TVの操作に必要なホームボタンなどが搭載される。ASUS製で、このAndroid TV対応のゲーム向けBluetoothコントローラー「Gamepad for Nexus Player」も本体と同時に発売される。価格は未定。
「Nexus Player」はAndroid 5.0世代のOSおよびプラットフォームとしてAndroid TVを搭載。CPUはIntel Atomで、1.8GHzのクアッドコア。メモリは1GB、ストレージは8GB。Wi-FiはIEEE802.11ac(2×2 MIMO)。Bluetooth 4.1がサポートされる。ボディは円形で、大きさは120×120×20mm、重さは約235g。
「Nexus Player」とAndroid TVの機能
「Nexus Player」とHDMIで接続したテレビやモニターには、Android TVのホーム画面が表示される。動画コンテンツなどは進捗をGoogleアカウントに紐付けて同期でき、スマートフォンで続きを見るといった利用も可能。
Android TVでは、Android TVに対応したアプリやコンテンツが楽しめる。YouTubeやGoogle Playのムービーのほかにも、代表的な国内対応アプリの例として、「ビデオマーケット」「Hulu」「Hot Pepper Beauty」のヘアスタイルカタログ、「料理サプリ」が挙げられている。これらはホーム画面でアプリのアイコンを選択して起動できるほか、一部は検索結果にも別枠でコンテンツが表示される。
ゲームもAndroid TV向けに提供される。すでに「FINAL FANTASY III」「ソウルキャリバー」などが用意されている。
Googleアカウントについては、従来と同じ1つのアカウントでログインする形。複数のアカウントを利用する場合はログインしなおして切り替える。
「Google Cast」にも対応しており、Chromeastなどのように、Android搭載のスマートフォンやタブレットをはじめ、iOS端末やパソコンからの映像を、「Nexus Player」を通じてテレビに表示できる。
アップデート方針
「Android TV」はAndroid 5.0のフレームワークを利用したプラットフォームで、アプリなどはAndroid 5.0に対応したものが対応の前提となる。プラットフォームとしてのAndroid TVのアップデートやバージョンアップは、Android側に追随する形で順次行われていく見込み。ハードウェアとしての「Nexus Player」に関しては、Googleから随時アップデートが提供されることになる。
今後、「Nexus」ブランド以外から、Android TV採用のデバイスやテレビが発売された場合、プラットフォームのアップデートは、従来のスマートフォンなどと同じく、各メーカーが調整して提供することになるとしている。
今後登場するAndroid TV採用のテレビとは
シャープやソニーは、「2015 International CES」にてAndroid TV採用のテレビを発表している。これらは「Nexus Player」で実現しているAndroid TVや通信機能をテレビに内蔵した形で、テレビ放送を見るためのアプリが、Android TVのホーム画面に追加される形になる。
各メーカーのカスタマイズにはガイドラインが用意されており、Google Play アジア太平洋地域統括副社長を務めるクリス・ヤーガ氏は「ヘビーなカスタマイズは必要ないと考えている」としている。