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au初のシニア向けスマホ「BASIO KYV32」
(2015/1/19 12:00)
「BASIO」(ベイシオ、型番:KYV32)は、京セラ製のAndroid 4.4搭載スマートフォン。auの2015年春モデルの1つで、なおかつ、auとして、初めてシニア向けと銘打ったスマートフォンになる。2月中旬に発売される予定。
これまでもauでは、「URBANO」のように、シニアを含めた層に受け入れられる機種を提供してきた。しかしターゲット層を60代として、シニア層へ明確にアピールする機種としては「BASIO」が初めてになるという。Google Playに対応するなど、Androidスマートフォンとしての機能は一通り押さえつつ、ユーザーインターフェイスなどをわかりやすくなるように工夫している。
専用キーとわかりやすいメニュー
たとえばディスプレイ下には、ハードウェアキーが並ぶ。これまでのスマートフォンでは、バックキーやホームキー、メニューキーという形が多い中で、「BASIO」のハードウェアキーは左から「発話/終話キー」「ホームキー」「メールキー」となる。つまり、利用頻度が高いであろう通話とメールにアクセスしやすくしたもの。電話がかかってきたときには発話/終話キーが光るなど、どこを操作すれば良いか案内する。また、新着通知があるときも、このボタンの上のラインが発光するようになっている。
アプリ起動中は、バックキーやメニューキー、アプリ履歴キーが画面上に表示されるが、それらはアイコンではなく「戻る」「アプリ履歴」「メニュー」と日本語で表現される。電源キーやマナーモードのキーのそばにも「電源」「マナー」と日本語の表記が添えられる。
ホーム画面上のアプリアイコン一覧は、ボタンらしく凹凸感を表現した見た目を採用。文字も大きく太く、視認性を高めた。アイコンの配置変更はホーム画面上のアイコン長押しなどではできないようになっていて、誤操作防止のために設定メニュー内から行なうようになっている。
ユーザーインターフェイス以外は独自だが、機能やスペック面では通常のAndroidスマートフォンと同等となる。Google Playも利用可能で、GmailやGoogleマップといった各種Google製アプリが利用できるほか、Googleアカウントも利用可能。設定メニューの第1階層はシンプルなデザインだが、Androidの標準的な設定メニューも利用できる。
音声通話関連の機能は重視されていて、VoLTEにも対応している。フロントパネル全体が震動して音を発生する京セラ独自の「スマートソニックレシーバー」もVoLTE向けにチューニングされている。通話音を補正する各種機能も搭載する。
歩数計機能を搭載していて、歩数はロック画面に東海道五十三次風に表示されたり、歩数を家族に通知する機能もある。写真共有などに利用できる家族間向けSNS「wellnote」も標準搭載する。
仕様
チップセットはMSM8974AB(2.3GHz駆動、クアッドコア)で、16GBのストレージ、2GBのメモリを備える。LTEネットワークでの通話機能「VoLTE」をサポートし、冬モデルに続いて3Gは非対応。LTEのキャリアアグリゲーション、WiMAX 2+(キャリアアグリゲーション非対応)に対応する。ワンセグ、赤外線通信、Bluetooth 4.0、Wi-Fiをサポート。ディスプレイ表面のガラスは耐衝撃性能を備える「Dragontrail X」で、防水(IPX5/8)、防塵(IP5X)性能も備える。一方、おサイフケータイ(NFC含む)やフルセグ(地上デジタル放送)は利用できない。128GBまでのmicroSDXCに対応。SIMカードはnanoSIMサイズ。大きさは約70×142×10.4mm、重さは約152g。ボディカラーはゴールド、ピンク、ブルー。連続待受時間は約750時間、連続通話時間は約1530分。
BASIOを購入した55歳以上のユーザーは、月額4280円(月間0.7GB)の専用プラン「シニアプラン(V)」を選択できる。auスマートバリューも適用可能で、家族間で通信量を譲渡する「データギフト」も可能。
発売に合わせ、公式アクセサリーのau +1 collectionでは本革製カバーや本革製ストラップが販売される。本革製ストラップはDIYショップの東急ハンズとコラボレーションしたもので、ループ状にしたりどこかに吊るしたりと、いろいろな使い方ができる構造。東急ハンズでは取り扱われないオリジナル製品で、2500円で販売される。