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トリコロールのアルミボディ、心地よさを追求した「INFOBAR A03」
(2015/1/19 12:00)
先代の「A02」から2年、auの2015年春モデルの1つとなる「INFOBAR A03」(京セラ製)は、デザイン性を強く打ち出す“INFOBAR”シリーズの最新モデル。トリコロール配色で丸みを帯びたボディに、約4.5インチのフルHDディスプレイに1300万画素CMOSカメラなどハイエンドの機能を詰め込んだ。2月中旬に発売される予定で、価格は未定。
外観をデザインしたのは過去のINFOBARと同じ、深沢直人氏。スマートフォン版で採用してきた「iida UI」を搭載し、こちらは中村勇吾氏がデザインを担当している。着信音などのサウンドにはCornelius(コーネリアス)を起用している。
INFOBARの伝統を受け継ぎ、より使いやすく進化
陽極酸化処理が施されたアルミボディは、手に取って心地よい丸みを帯びたフォルム。プラスチック筐体のころより色合いが濃くなっているが、これは、本体の素材感合わせての調整だという。また、INFOBARの“象徴”ともいえる丸みを帯びたキーが前面に復活している。
フィーチャーフォン時代のINFOBARは、大きなサイズのテンキーがデザイン上の特徴だった。スマートフォンになり、「A01」ではホーム、バック、メニューキーの3つだけを残すことになり、後継機の「A02」で廃止された。そのキーが今回の「A03」で復活。A01と同様の形で3つのキーを前面に搭載する形となっている。
ただしキーはセンサー式となり、押し込んで操作することはできない。INFOBARの先入観があるとどうしても押したくなってしまうが、軽く触れるだけで操作は可能だ。また、センサーキーであることを活かし、この部分を左から右になぞるだけで画面が点灯する機能も用意された。
赤を基調にINFOBARシリーズ伝統のNISHIKIGOI、水面を意識させるPOOL、シックな色合いのMOCHA BROWN、春をイメージしたSAKURA IROという4つのバリエーションが用意される。
1つ1つの大きなタイルを組み合わせたiida UIは踏襲しているが、細部には変更も加えられている。A02ではゼリーのようなぷるんとした動きが取り入れられていたが、これを見直し、エフェクトはシンプルになっている。代わりに、タイルを長押しするとゴミ箱が現れ、簡単に削除できたり、タイルのサイズ変更方法が簡単になったりと、どちらかと言えば、操作のしやすさに重きが置かれている。
UIのテーマは、設定から変更可能。プリセットされているものに加えて、ダウンロードで追加もできる予定だという。第2階層以下のUIは、京セラ製スマートフォンと同じデザインになっていることも多いが、フォントなどはINFOBARに合わせて変更しているそうだ。
世界観を広げるアイテムとして、INFOBARをモチーフにした様々なアイテムが伊勢丹とのコラボレーションによって製作される。木製の卓上ホルダや、mina perhonenのファブリックをあしらったブックタイプのケースなど、INFOBARの周辺機器として使えるものを用意。変わったところでは、INFOBARユーザー以外が楽しめるよう、INFOBARをモチーフにしたニットやバッグなども発売される予定だ。
仕様
デザインにこだわった端末ながら、機能は最新のスマートフォンと比べてもそん色ないレベルに仕上げられている。目玉と言えるのが、12月に開始したばかりの「VoLTE」への対応。「シンクコール」や「ボイスパーティー」といった、auのVoLTEの売りと言える機能も利用できる。
ディスプレイは4.5インチとコンパクトだが、解像度はフルHD(1920×1080ドット)。バッテリーは2020mAhと、最新モデルに比べやや容量は少ない。レシーバー(通話時のスピーカー)周辺の、近接・照度センサーが一体化しており、すっきりした外見に繋がった。
約1300万画素CMOSカメラ(インカメラは200万画素)を搭載。チップセットはMSM8974AB(2.3GHz駆動、クアッドコア)で、16GBのストレージ、2GBのメモリを備える。LTEのキャリアアグリゲーション、WiMAX 2+(キャリアアグリゲーション非対応)に対応し、他のVoLTE対応端末と同様、3Gでの通信は行わない。
おサイフケータイ(NFC対応)、ワンセグ、フルセグ、赤外線通信、Bluetooth 4.0、Wi-Fiも利用できる。防水(IPX5/8)、防塵(IP5X)仕様で、microUSB端子はキャップレスとなっている。大きさは約68×131×8.9mm、重さは約130g。連続待受時間は約500時間、連続通話時間は約1020分。
【お詫びと訂正 2015/1/20 15:18】
記事初出時、液晶ディスプレイについて「IGZO液晶搭載」としておりましたが、これは誤りでした。お詫びして訂正いたします。