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アプリからの連絡先情報の漏えい、懸念しつつも簡単に提供してしまう日本人

 シマンテックは、モバイルアプリのセキュリティやプライバシーに関するリスクについてのユーザー意識を調査したレポート「ノートン モバイルアプリ調査」を公表した。世界9カ国6000人以上のユーザーを対象に調査したもの。

 同レポートによれば、世界的には銀行口座情報(70%)、ユーザー名/パスワード(70%)の漏えいが最も懸念されている。この傾向は日本でも変わらないが、世界的には48%となっている連絡先情報の漏えいに対する懸念が日本においては64%と高い傾向がみられる。

漏えいを懸念している情報

 その一方で、無料アプリを使用するために連絡先情報へのアクセスを許可すると回答したユーザーは、世界全体の17%に対し、日本では43%と高い。位置情報の利用や写真へのアクセスなど、他の項目においても日本のユーザーのガードの甘さが際立つ。

無料アプリの利用において提供してもよいと思う項目

 また、世界的な傾向として、ウイルス感染を懸念しているユーザーほど、より簡単にさまざまな種類の情報を提供する傾向がみられる。

無料アプリの利用において提供してもよいと思う項目(ウイルス感染の懸念の有無)

 シマンテックでは、こうした問題の本質として、ユーザーがソフトウェア利用許諾契約を読んでいない、あるいはアプリをダウンロードする際に何の規約に同意しているのか理解していないことを挙げている。

湯野 康隆