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10インチタブレットで世界最薄最軽量、「Xperia Z2 Tablet SOT21」
(2014/5/8 13:31)
ソニーモバイル製「Xperia Z2 Tablet SOT21」は、薄さ6.4mm、重さ約439gと、10インチクラスの3G/LTE対応タブレットとしては世界最薄かつ最軽量というモデル。2月にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressで発表されており、今回、LTEおよびWiMAX 2+に対応したモデルがauから発売されることになった。ただし、グローバル版では対応していた音声通話機能には非対応となる。フルセグなどの日本向け仕様が盛り込まれているのも、海外発表時との違いだ。本体価格は未定で、毎月割の額も決定していない。
大画面を一層楽しめるフルセグ、フロントスピーカー
10.1インチのトリルミナスディスプレイ for mobileは、WUXGA(1200×1920ドット)という解像度で、新たなLED(Live Color LED)を採用して、従来よりも豊かな色合いで表現できるようになった。これはBRAVIAに採用されている技術で、バックライトの改善によって赤や緑の色域を広げている。データベースを用いて映像の粗い部分を補正する高画質化エンジンのX-Reality for mobileも搭載する。
地上デジタル放送(フルセグ)対応で、アンテナを本体に内蔵しているためケーブルレスで視聴可能。microSDカードへ録画することもできる。同梱の卓上ホルダに置きながら視聴できるほか、同じく同梱のテレビアンテナ用microUSB型変換ケーブルを使うと、より安定した環境でフルセグを楽しめる。フロントステレオスピーカーを採用して、より臨場感のある音で楽しめる。仮想的にサラウンドを実現するS-Forceフロントサラウンドにも対応する。
同時に発表された「Xperia ZL2」と同様、ノイズキャンセリングに対応しており、別売のヘッドセット(MDR-NC31EM)を利用すると最大98%のノイズをカットできる。Walkmanと同様、ヘッドセット、イヤホン側で収集したノイズを本体側で低減する仕組みとなり、Walkman用のノイズキャンセリング対応イヤホンを利用しても同じ効果が得られる。ノイズキャンセリングには3つのモードが用意されており、「電車・バス」「航空機」「室内」を設定で切り替えることが可能だ。
“デジタルロケフリ”に対応
外出さきから自宅のHDDレコーダーに録画した映像を楽しめる「Digital Location Free(DLF、デジタルロケーションフリー)」をサポートする。視聴は「TV SideView」というアプリで行い、利用には対応したソニー製のレコーダー(2013年秋モデルから対応)が必要となる。
またDLNA対応で、宅内で同じネットワーク内にあるレコーダーの録画コンテンツもワイヤレスで視聴できる。
カメラ機能も充実
約810万画素CMOSカメラでは、同時に発表されたXperia ZL2と同等の機能もサポート。たとえば恐竜などのCGと合成できる「AR effect 2」はこれまで静止画で利用可能だったが、今回より動画でも合成して楽しめるようになった。また、瞬時に複数の写真を撮影・合成して背景のぼかし具合を調整できる機能などもサポート。6秒間の動画を撮影・投稿できるWebサービス「Vine」もプリインストールされる。
ただし、画素数が不足しているため4K動画を撮影することはできない。このほか、Xperiaシリーズに共通する、シーンを認識して自動で最適な設定で撮影するプレミアムおまかせオートも搭載する。
「POBox Plus」など最新ソフトに対応、周辺機器も
ソフトウェアの一部も、Xperia ZL2と共通している。文字入力にはPOBox Plusを採用しており、入力ミスの補正や候補選択の取り消しに対応。端末を持っている間はディスプレイが点灯し続けるスマートバックライトなど、使い勝手を高める機能も搭載される。
周辺機器も充実しており、カバースタンド付きのBluetoothキーボード「BKC50」や、S-Master搭載のステレオスピーカードック「BCS10」といったアクセサリーがソニーから発売される。
主な仕様
大きさは約266×172×6.4mm、重さ約439g。OSはAndroid 4.4、チップセットはMSM8974AB(2.3GHz駆動、クアッドコア)、メモリ(RAM)は3GB、ストレージ(ROM)は32GB。外部メモリとして最大128GBのmicroSDXCカードをサポートする。LTE対応で、キャリアアグリゲーションもサポート。またWiMAX 2+も利用できる。SIMカードはmicroサイズ。
おサイフケータイは非対応だが、NFCは対応しており、NFC対応スピーカーなどにかざしてリンクできる。テレビ機能(ワンセグ/フルセグ)、高速充電規格(QuickCharge 2.0)、Bluetooth 4.0、Wi-Fi(11ac対応)、防水・防塵といった機能も利用できる。
項目 | 内容 |
大きさ、重さ | 約172×266×6.4mm、約439g |
カラー | ブラック、ホワイト |
発売時期 | 2014年8月上旬 |
OS | Android 4.4 |
ディスプレイ | 10.1インチ/トリルミナルディスプレイ for mobile/1920×1200 |
CPU | クアルコム MSM8974AB/クアッドコア/2.3GHz |
メモリ(RAM/ストレージ) | 3GB/32GB |
カメラ | 約810万画素 CMOS |
インカメラ | 約220万画素 |
microSDXC | ○(最大128GB) |
Wi-Fi(無線LAN) | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
通信方式 | LTE(CA対応)/WiMAX2+/3G |
通信速度(下り最大/上り最大) | LTE(150Mbps/確認中)/WiMAX 2+(確認中/確認中) |
ワンセグ/フルセグ | ○/○ |
おサイフケータイ | × |
NFC | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
DLNA/DTCP-IP | 確認中 |
テザリング | ○(台数確認中) |
Bluetooth | V4.0 |
赤外線通信 | × |
待受時間(3G/CDMA) | 約1200時間(暫定値) |
待受時間(4G) | 約1100時間(暫定値) |
通話時間(3G/CDMA) | ‐ |
バッテリー容量 | 6000mAh |