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ソフトバンク、障がい者支援の「アシストスマホ」提供開始

 ソフトバンクモバイルは、知的障がい者の社会生活を支援するサービス「アシストスマホ」を3月24日から提供を開始する。端末は、「シンプルスマホ 204SH」での利用となる。利用料は無料。同サービスを利用するには、端末購入時に申込が必要。

 「アシストスマホ」は、スマートフォンで位置情報の確認、利用者の習熟度に応じたホーム画面の変更、アプリの選択、メールの定型文作成(アシストメール機能)、徒歩用ナビゲーションの目的地設定(アシストナビ機能)など、知的障がい者の社会生活に役立つ機能が使えるサービス。保護者や支援者が、端末の設定や後方支援を行える専用サイトも用意されている。昨年発売された、シャープ製のAndroidスマートフォン「シンプルスマホ 204SH」に専用のソフトウェアをインストールして、「アシストスマホ」モードに切り替えることで利用できる。

 提供開始時は、ソフトバンクオンラインショップのほか、非営利団体、特例子会社などの特定代理店を通じて申込を受け付ける。提供開始に伴い「アシストスマホ」相談ダイヤルを開設し、利用を検討している人からの相談や、購入後のサポート、施設や企業・団体からの相談に応じるとしている。

 同サービスは、主に知的障がいのある人の連絡や行動を支援するサービスとして厚生労働省が実施する2013年度の障害者自立支援機器等開発促進事業に採択されている。知的障がい者へのスポーツトレーニングや競技会を提供しているスポーツ組織「スペシャルオリンピックス日本」に所属しているアスリートに、同サービスを搭載した端末を貸し出し、使用したレポートを専用サイトで展開していくとしている。

川崎 絵美