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DeNAの「アプリゼミ」で通信教育アプリ「小学1年生講座」開始
(2014/3/24 14:53)
ディー・エヌ・エー(DeNA)は、スマートフォンやタブレット向けの学習サービス「アプリゼミ」で、通信教育アプリ「小学1年生講座」の配信を開始した。3科目がセットになり、6月末までは無料。7月以降の利用料は月額1000円。同社Webサイトから加入した場合は月額980円(どちらも8%の税込)。
今回配信が開始された「アプリゼミ」の「小学1年生講座」は、算数、国語、小学校低学年向けの英語の3教科を毎月配信する通信教育アプリ。教材の企画・監修はNHKエデュケーショナルが行うほか、大学の教授や小学校の教諭も監修に加わっている。文字や絵、音を駆使してゲームのような雰囲気で進めることができ、同じ勉強時間でも効率的な学習が可能とする。
算数と国語の内容は学習指導要領に基づいており、学校で学ぶ内容を家庭でも学習できる。算数は、通学している小学校を登録することで教科書の学習順序に合わせた学習もできる。英語はオリジナル教材で、英語の音に慣れることなど学習の準備に主眼が置かれている。アプリでは、国語、算数が各5分ずつ、1日で合計10分の学習が想定されている。
子供の学習状況や毎日の進捗はメールで保護者に知らせる機能も用意されているほか、やりすぎを防止するため、1日の学習時間は分単位で設定できる。アプリはiOS 6.0~、Android 4.0.3~に対応。タブレットやスマートフォンは専用のものではなく、ユーザーが用意する。
今後は子供の成績やつまづきに応じてメニューの最適化なども行われる予定。2015年春には「小学2年生講座」「小学3年生講座」もスタートする予定で、小学校4年生以降も順次提供される見込み。将来的には中学生、高校生の展開も検討されている。
エンターテイメント性を重視したオリジナル教材
DeNAは「アプリゼミ」を提供する背景について、学校では一人1台のタブレットを使った学習が整備される方針であることや、市区町村レベルでは一部で導入が始まっていることを挙げる。家庭で利用されている通信教育は、現在は紙媒体が主流だが、今後はこうした家庭向けの学習教材においても、タブレットやスマートフォンを活用する電子媒体に移行していくという予測に基づき、「アプリゼミ」で通信教育アプリを提供する。
タブレットを活用する同様の通信教育アプリ・サービスとしては、ジャストシステムが「スマイルゼミ」を提供しており、ベネッセもこの3月末から「チャレンジタッチ」を提供する。DeNAは、こうした既存のサービスに対して、専用端末が不要であること、エンターテイメント性を重視した内容であることなどが差別化のポイントになっていると説明している。
DeNAは「アプリゼミ」の特徴について、「楽しんで学べる」「NHKエデュケーショナルが企画・監修する教材」「自然に効率よく学べる」の3つを上げており、ゲーム開発で養ったノウハウを活かし、紙媒体の教材を電子化するのではなく、子供が取り組みやすいエンターテイメント性を重視しているのが特徴としている。