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世界中で利用できるプリペイド型データ通信SIM「GigSky」

 GigSkyは、プリペイド型で世界中で利用できる3Gのデータ通信SIMカード「GigSky」を12月中に発売する。SIMカードの価格は2604円で、当面はキャンペーン価格として1480円で販売される。利用にあたっては、渡航先に応じたプランの購入・チャージが必要。日本ではフロンティアファクトリーが販売する。

「GigSky」

 「GigSky」は、各国のキャリアが提供しているプリペイド型のデータ通信用SIMカードを1枚にまとめた“ユニバーサル データSIM”を謳う製品。「GigSky」を利用すれば、訪れる国ごとに現地でSIMカードを調達する必要はなく、プリペイド型のため、予め決めた金額や容量分だけを利用できる。国際ローミングで利用するよりもデータ通信の費用を抑えられるという。

 いずれの国でも主要なキャリアに接続し、日本でもNTTドコモに接続して利用できる。SIMカード自体に有効期限は設けられていないが、購入プラン(チャージ)ごとに有効期限が設けられている。

70カ国以上に対応、175MBで3000円など

 「GigSky」が利用できるのは、2013年12月時点で約70の国と地域。2014年1月には、120を超える国と地域をカバーする予定になっている。

 購入プラン(チャージ)の金額は、国(地域)により異なり、米国(AT&Tを利用)の場合は、3000円で175MB(有効期限7日間)、4200円で300MB(有効期限14日間)、6000円で500MB(有効期限30日間)などとなっている。

 購入プランは国や地域ごとに管理されているため、訪れた国や地域ごとに、対応したプランを購入する必要がある。使い残した残高は、有効期限が切れると消滅する。なお、プランは国を訪れなくても予め購入できる。

 通信方式はW-CDMAとGSM(GPRS)のデータ通信に対応。LTEと音声通話には対応していない。

 利用にあたっては、マニュアルに従い、SIMロックフリーの端末に「GigSky」を挿入、アプリ上でアカウントの作成とクレジットカードの登録を行う。その後、端末上でAPNの設定をユーザー自身で行えば、利用できるようになる。クレジットカードへの請求は、カードを発行した国の通貨で決済される。

 アプリでは、プランの購入や残高の確認が可能。データ通信は、プラン購入ごとに10MBまでは無料で利用できるほか、残高が無くなった状態でも、アプリでプランを選ぶ画面にはアクセスできるようになっている。アプリはiOS、Androidに対応する。

 なお、アプリを使わず、専用Webサイトでもプランを購入できる。このため、SIMロックフリーのスマートフォンのほか、SIMロックフリーのモバイルWi-Fiルーターでも「GigSky」のSIMカードを利用できる。

 SIMカードの形状は、標準サイズとmicroSIMカードに1つで対応する「Global Mini/Micro SIM」タイプと、「Global Nano SIM」タイプの2種類がラインナップされる。

太田 亮三