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くまモン搭載、iOSカーナビアプリの最新版「マップルナビK」
(2013/9/4 16:53)
キャンバスマップルは、iOS向けに提供しているカーナビアプリの最新版「マップルナビK」の配信を開始した。価格は1ダウンロード1400円で、9月18日まではキャンペーン価格として900円。キャンペーン期間中は熊本県の電子版ガイドブックも85円に値下げされる。地図データの更新は、2014年春までの2回は無料で行える。既存の「マップルナビS」のユーザーは、無償で「マップルナビK」にバージョンアップできる。
今回配信が開始された「マップルナビK」は、ダウンロード型でオフラインでもナビゲーション機能を利用できるカーナビゲーションアプリの最新版。これまで配信されてきた「マップルナビS」と比較して、スクロールや描画速度を向上させているほか、地図データの表示もより整理を進め、カーナビに最適化している。
旅にフォーカスしている同社グループの取り組みとして、熊本県の人気キャラクター「くまモン」とのコラボレーションも実施。「マップルナビK」では、実際にナビ機能を利用しながら熊本県に入ると、画面上の自車マークがくまモンに変化し、メニューもくまモンモードに変化するといった仕掛けが用意されている。
くまモンモードは、「マップルナビK」と連携できる電子ガイドブックの熊本県版を利用し、熊本県内の目的地情報を「マップルナビK」に転送するなど、連携させることでも出現させることが可能。この場合、現在地が熊本県でなくても、くまモンモードを利用できる。
「マップルナビK」ではこのほか、「マップルナビS」でも対応してきた「帰宅支援マップ」の電子版を利用できる「帰宅支援モード」を搭載。こちらはカーナビではなく、災害時などに徒歩で帰宅する場合に利用するもので、ガラスやブロック塀など、歩道の注意すべき場所や、水飲み場、災害時の支援施設などの情報が登録されている。「帰宅支援モード」ではまた、書籍版にはない、中部地方や近畿地方など、東名阪の都市部を中心にデータが収録されており、首都圏以外のユーザーも利用できる。
なお、「マップルナビK」は通信を利用するVICSなどの渋滞情報には対応していない。
きれい、かわいい(くまモン)、こころづよい(帰宅支援)
9月4日には、記者向けの発表会が開催された。挨拶に登壇した昭文社 取締役の内田次郎氏は、地図サービスが普及し生活インフラとして利用が拡大する一方で、無償のサービスが普及していることで、ビジネスとしての地図は厳しくなっていると指摘。「旅といってもさまざまなシーンがあり、そこに関与していきたい」などと語り、旅行や関連した情報で付加価値を高め、同社の“目利き”が集めた価値の高い情報を独占的に提供していくという方針を示した。
「マップルナビK」の具体的な説明は、キャンバスマップル 代表取締役社長の山本幸裕氏から解説された。同氏は、前バージョンにあたる「マップルナビS」が提供開始から1週間で1万ダンロードを記録するなど、好評を得たことを振り返った上で、最新版となる「マップルナビK」の特徴を、「きれい」「かわいい(くまモン)」「こころづよい(帰宅支援)」の“3つのK”で紹介。地図表示がよりカーナビに最適化され整理された点や、熊本県で使うとくまモンが登場するモード、カーナビとは別に「帰宅支援モード」を搭載していることなどを紹介した。
発表会ではこのほか、「マップルナビK」のデモンストレーションも実施。スクロール速度が競合アプリと比較して速い様子が紹介され、くまモンモードのユニークなメニュー表示なども披露された。
発表会の質疑応答の時間では、目標のダウンロード数を問われると、年間3万ダウンロードが目標と回答された。熊本県やくまモンが起用された理由については、ご当地キャラクターとして人気であることや、熊本県出身の同社スタッフが熱心に取り組んだことなどが理由として挙げられた。こうしたキャラクターとのコラボの第2弾は今のところ計画されていないとのことだが、「考えていきたい」と前向きな姿勢を示している。