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社名も「BlackBerry」に、最新OS発表し新端末公開

社名も「BlackBerry」に、最新OS発表し新端末公開

BlackBerry Z10
BlackBerry Q10

 カナダのResearch In Motion(リサーチ・イン・モーション、RIM)は、新OS「BlackBerry 10」(ブラックベリー 10)を発表するとともに、同社の社名を「BlackBerry」にすると発表した。

 RIMはこれまで、ハードウェアを含めた同社のサービスブランドを「BlackBerry」としてきたが、社名を「BlackBerry」に変更し、ブランドと統合する。

 RIMのプレジデント兼CEOのThorsten Heins(トーステン・ハインズ)氏は、「RIMからBlackBerryへの転換によって、我々のこれまでの歩みが正念場を迎えるだろう。RIMは第1弾のBlackBerryスマートフォンを生みだし、世界中の何百万もの人々が繋がり続けるという変化をもたらした。我々は、BlackBerry 10で同様に工夫をこらし、イノベーションを生みだすことで、モバイルコンピューティングを再定義する」とコメントしている。

 なお、日本法人であるリサーチ・イン・モーション・ジャパンでは、「とくに何も決まっていない」と話しており、日本法人の社名がどうなるか、現時点で本国からの指示はないとしている。

BlackBerry 10に合わせて新端末

 最新OSとなるBlackBerry 10は、新たに設計し開発し直した“再発明”だという。なお新OSの発表に合わせて、LTE対応のフルタッチタイプ「BlackBerry Z10」と、同じくLTE対応で物理キーを搭載した「BlackBerry Q10」が発表された。

 BlackBerry 10は、個人的なメールも仕事のメールも、そしてソーシャルサービスなども統合された「BlackBerry Hub」が利用できる。また、タッチ操作で会議の参加リストをチェックして、そこから参加者の最新の投稿(Twitter)やLinkedInのプロフィールが確認できる。

 新搭載のブラウザは、HTML5をサポートしたタブ型ブラウザとなる。同期機能としては、Microsoft Exchange ActiveSyncに対応し、BlackBerry Z10やBlackBerry Q10でシンプルに接続できる。また、社内のActiveSync対応端末が管理できる。端末には、FacebookやTwitter、LinkedIn、Foursquareといったアプリがプリセットされる。

 BlackBerry 10を搭載する、BlackBerry Z10とBlackBerry Q10は、1.5GHzのデュアルコアプロセッサーに、メモリは2GB、ストレージは16GB、外部メモリカードスロットを装備する。HDサイズのディスプレイを備え、microHDMI端子が用意される。またNFCに対応し、決済機能も利用できる。バッテリーは取り外し可能。通信機能としては、LTE方式はHSPA+に対応する。

 端末の主要な市場は、英国とカナダとアラブ首長国連邦としている。カナダでは2月5日に発売される予定で、価格は3年契約で149.99ドル。このほか、グローバルキャリアから4月にもBlackBerry Q10が発表される予定という。

 国内でBlackBerryシリーズを取り扱っているNTTドコモでは、新端末の発売について「具体的な話はない」としている。

津田 啓夢