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ブルーライトをカットする「MEDIAS X N-04E」、電源スタンバイも

ブルーライトをカットする「MEDIAS X N-04E」、電源スタンバイも

 「MEDIAS X N-04E」は、NECカシオ製のAndroid 4.1搭載スマートフォン。withシリーズの1つで、2012年冬モデルの「Disney Mobile on docomo N-03E」をベースに、いくつかの新機能を搭載したモデルとなっている。2月下旬発売予定。月々サポート適用後の実質価格は、2万円台後半になる見込みだ。

 ボディは、背面がなだらかにラウンドしており、春モデルの中では比較的コンパクトなことも相まって、持ちやすい。ボディ形状に合わせ、ディスプレイのガラスもラウンドしたデザインになっている。カラーはBLUEとWHITEの2色で、端子や電源ボタンなどが置かれた上部のみが、メタリックな質感に仕上げられている。全面には物理キーが置かれ、画面の点灯/消灯を片手で行える。

 約4.7インチの有機ELディスプレイを搭載しており、新たに「ブルーライトカットモード」が用意される。これは、「PC用」などと銘打たれるメガネに近い仕組みで、光の中でもエネルギーが強いとされる波長の“ブルーライト”を抑えるモードのこと。設定するとブルーライトは30%カットされ、画面全体がやや黄色味を帯びる。ユーザーのメリットとしては、目が疲れにくくなることが挙げられる。また、高画質化設定にも対応しており、設定で「ディスプレイを高画質化」にチェックをつけると、映像のコントラストなどを高める効果が得られる。

 特徴的な機能の1つがスタンバイモードの搭載で、電源ボタンを長押しすると、電源オフなどの選択肢の1つとして、「スタンバイ」を選べる。選択すると、電源はONの状態ながら、一切の通信を行わず、アラームなどの通知もしないモードへと切り替わる。スタンバイモードのままで、20日間ほど待機できるとのこと。スタンバイからの復帰は約0.8秒になるとのことで、携帯電話を使えない場所でスタンバイにしておけば電力消費を極限まで抑えられる。

 約1310万画素のカメラには、ソニーの裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を採用。画面上のシャッターボタンを操作する際、上下左右へフリックしながら撮影すると、「上方向はFacebook、右方向はメール」など、あらかじめ指定したアプリへ撮影した写真をすぐ渡せる。またピンチイン/アウトでズームなどの操作もできる。 NECカシオ端末の特徴である、瞬撮にも対応。起動は約0.6秒、撮影間隔は約0.3秒となる。HDR撮影やフルHDのムービー撮影にも対応する。

 ホーム画面は「docomo Palette UI」と、NECカシオ独自のものを選択可能。NECカシオ側のユーザーインターフェイスはAndroid 4.1の標準をベースとしながら、アプリ一覧でのグループ分けやアンインストールなども行えるようカスタマイズが加えられた。通知エリアには、Wi-FiやBluetoothなどの各種設定ボタンが置かれる。このボタンは、並べ替えにも対応する。

 ソフトウェアでの特徴的な機能としては、「受信リマインダー」も搭載した。端末の振動を検知して、着信などの通知を後から知らせるためのもので、再通知する回数や対象とするアプリは選択できる。通知音やバイブレーションの有無を変更することも可能だ。

 おくだけ充電にも対応しており、付属品としてワイヤレスチャージャーとスタンドが同梱される。ワイヤレスチャージャーでは、電池パック単体での充電が可能。予備の電池を購入しておけば、電池切れの際に簡単に取り替えることもできそうだ。スタンドにはおくだけ充電のチャージャーを斜めにセットでき、横画面で動画などを視聴する用途が想定されている。

 大きさは約136×68×10.4mm、重さは約155g。バッテリーは1980mAh。連続待受時間は3Gで約430時間、LTEで約350時間、GSMで約330時間、連続通話時間は3Gで約550分、GSMで約610分。防水、おサイフケータイ(NFC非対応)、ワンセグ、赤外線通信、NOTTV、おくだけ充電、DLNA/DTCP-IP、Wi-Fi(テザリング)、Bluetooth 4.0などに対応する。チップセットはクアルコムの「APQ8064」で、1.5GHz駆動のクアッドコア。ストレージは32GB、メモリは2GBとなる。

 スペック的には昨年に発売された「Disney Mobile on docomo N-03E」に近いが、デザインやソフトウェアだけでなく、おくだけ充電対応の有無などの仕様も異なっている。

関口 聖

石野 純也