8月の契約数、ドコモのXiとソフトバンクがそれぞれ大台突破


 電気通信事業者協会(TCA)は、2012年8月度の携帯電話・PHS契約数を発表した。NTTドコモのXiの契約数が500万件を、ソフトバンクモバイルの契約数が3000万件をそれぞれ突破した。

純増数、MNPの動向

 携帯電話事業者の純増数を見ると、ソフトバンクモバイルが21万7200件、auは16万1900件、NTTドコモは8万1200件となった。イー・モバイルは実績を開示していない。なお8月11日には、ソフトバンクモバイルの契約数が3000万件を突破している。

 一方、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)の利用件数を見ると、auは3万4500件、ソフトバンクモバイルは1万500件の転入超過(プラス)となり、ドコモは4万3300件の転出超過(マイナス)だった。

 ブロードバンドサービスでは、UQコミュニケーションズが24万5100件の純増となった。同社では、携帯電話をあわせた純増数競争において、3カ月連続でトップになった。またソフトバンク向けにAXGP方式を提供するWireless City Planningは7万600件の純増で、累計契約数が26万1400件に達した。このほか、PHSでは、ウィルコムが3万6100件の純増となった。

Xiが500万件に

 通信方式別に見ると、NTTドコモのLTEサービスは、107万6900件増加し、累計で541万1400件と、2カ月連続で100万を超える増加を示し、8月20日に発表された通り、累計契約数が500万件を突破している。

 W-CDMA方式は、NTTドコモが99万5700件の減少、ソフトバンクモバイルが21万7200件の増加で、CDMA2000 1x方式はauの16万1900件の増加になった。

 インターネットサービス別では、Yahoo!ケータイのソフトバンクが13万4000件、EZwebおよびISNETのauが4万1200件の純増となる一方、iモードおよびspモードのドコモは2万9800件の純減となった。

 プリペイド契約は、NTTドコモが5100件、ソフトバンクモバイルが4600件、auが4400件と、各社いずれも純減した。通信モジュールは、ソフトバンクモバイルが6万800件、ドコモが5万5500件、auが4万3400件の純増となった。

【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
NTTドコモ81,20060,628,000
KDDI161,90035,885,500
ソフトバンク217,20030,141,100
イー・モバイル
総計460,300126,654,600
※イー・モバイルは四半期ごとの開示

【通信方式別:各グループごとの加入者数】
事業者純増数累計
NTTドコモ【LTE】1,076,9005,411,400
NTTドコモ【W-CDMA】-995,70055,216,600
au【CDMA2000 1x】161,90035,885,500
ソフトバンク【W-CDMA】217,20030,141,100
イー・モバイル【W-CDMA】
※イー・モバイルは四半期ごとの開示

【携帯電話:インターネット接続サービス契約数】
事業者純増数累計
iモード/spモード-29,80051,744,200
EZweb/ISNET41,20028,909,500
Yahoo!ケータイなど134,00023,094,900
EMnet
※イー・モバイルは四半期ごとの開示

【PHS:加入者数および総計】
事業者純増数累計
ウィルコム36,1004,770,200

【BWA:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
UQコミュニケーションズ245,1003,453,300
Wireless City Planning70,600261,400




(関口 聖)

2012/9/7 15:35