岡山市内のウィルコム店舗で個人情報流出、運用ルール無視


 ウィルコムは、ウィルコムプラザ岡山下中野において、空き巣盗難によりユーザーの個人情報が流出したことを明らかにした。このショップでは、ウィルコムの運用ルールを破り、個人情報を保管していた。

 発表によると、8月1日未明、業務委託先が運営するウィルコムプラザ岡山下中野(岡山県岡山市)において、侵入窃盗(空き巣)が発生し、約20kgの小型金庫が盗まれた。金庫には現金に加えて、氏名や住所、電話番号などが記載された申込書のコピーが含まれていた。すでに地元警察には被害届を提出しており、関係者で近隣の捜索にあたっているという。

 盗難被害にあった申込書のコピーは、6月1日~7月31日にウィルコムプラザ岡山下中野で受付処理を行った405名分の個人情報が含まれている。現時点でこの個人情報が悪用された形跡はないという。

 なお、通常の店頭での受付処理では、ウィルコム側の入力システムに登録した後、申込書はシュレッダーで裁断されて店舗側には情報を残さない運用ルールとなっている。空き巣被害にあった代理店ではこの運用ルールを破り、申込書のコピーを一定期間店舗に保管していた。オプションサービスの追加など、申し込み後のユーザーの問い合わせに対応するためだったと説明しているという。この店舗は、警備会社などの防犯システムも導入していなかった。

 事態を受けウィルコムでは再発防止策を検討し、管理体制を強化する方針。店舗での個人情報の取り扱いについて調査に乗り出すとともに、防犯システムや大型金庫の導入といったルールも定めていく。

 

(津田 啓夢)

2012/8/8 14:30