スマートフォンが2期連続で600万台超、タブレットも増加


 IDC Japanは、2012年第1四半期(1月~3月)における国内モバイルデバイス市場の出荷台数を発表した。スマートフォンおよびタブレットの出荷台数が明らかにされている。

 同社では6月下旬、国内の携帯電話出荷台数レポートを発表しているが、今回はスマートフォンとタブレットの出荷台数が示されている。それによれば、第1四半期におけるスマートフォンの出荷台数は655万台となった。これは前年同期と比べ、68.2%の増加となった。また600万台を超えたのは2期連続。IDCでは、一般ユーザーにスマートフォンが広がったこと、販売奨励金を上積みする販売戦略が継続されたことが背景にあるとしている。

 一方、タブレットについては出荷台数が64万台、前年同期比204.4%となった。これは「実質ゼロ円」での販売が行われたこと、LTE搭載タブレットによって先端層から高い評価を得たことが理由とされている。

 スマートフォンとタブレットのOS別シェアについては、スマートフォンのうちAndroidは65.6%(単純計算で約430万台)となった一方、タブレットはiOS搭載機が69.4%(単純計算で約44万台)とのことで、「iPad」が市場を牽引している。

 長期的な見通しとして、IDCでは「2016年には、スマートフォン市場は3851万台、タブレット市場は83万台まで拡大する」としている。




(関口 聖)

2012/7/4 13:04