WiMAX対応のシャープ製Android「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」


「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」 WHITE

 「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」は、4.6インチ液晶に、新UI「Feel UX」を搭載したシャープ製のAndroidスマートフォン。6月末~7月初めに発売される予定。

 ディスプレイは4.6インチ、1280×720ドット、狭額縁設計の高透過CG Silicon液晶を搭載。カメラは約1211万画素の裏面照射CMOSセンサーと、約31万画素のCMOSを搭載する。最大64GBのmicroSDXCカードに対応する。MHL規格の対応ケーブルでHDMIによる動画出力が可能。戻る、ホームといったボタンは画面内に表示されるタイプを採用し、ディスプレイ面に物理キーは存在しない。「SERIE」(セリエ)という名称は、「最高峰」というイメージから付けられている。

 「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」では新たに、「画質モード設定」が拡張されている。これはすべての状態における画面の発色を設定するモードで、従来は普通とビビッドの2種類が設定できたが、「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」では用途に合わせて4種類にまで拡張されている。

 Android 4.0を搭載し、チップセットはクアルコム製の「MSM8660A」を採用する。デュアルコアプロセッサとなり、クロック周波数は1.5GHz。本体メモリは16GB。microSIMカードを採用する。

 おサイフケータイ(FeliCa)に加えてNFCもサポート。この2つは同時に待受や利用が可能。NFCでは、対応端末同士でデータをやり取りできる「Android Beam」などを利用できる。

 外部メモリとしてmicroSDXCカードをサポートする。スロットは背面カバーを開けてアクセスする。現時点では、市販化されている容量64GBのmicroSDXCカードがサポートされており、規格上は2TBまでのmicroSDXCカードを利用できる。なお、microSDXCカードはファイルシステムにexFATを採用している。このため、exFATで利用しているmicroSDXCカードを、microSDXC非対応の端末に装着すると、カードの初期化を求められる場合があるので、データの受け渡しに使う場合は留意する必要がある。

 ワンセグ、テザリング(5台)、赤外線、Bluetooth(3.0)、DLNA(DTCP-IP)、緊急地震速報などに対応する。3.5mmイヤホンジャック搭載。通信は、WiMAXのほかWIN HIGH SPEED、Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n)をサポート、海外ではCDMA/GSM/GPRS/W-CDMAをサポートする。IPX5/7の防水、IP5Xの防塵に対応する。

 大きさは約126×66×11.2mmで、重さは約136g。ボディカラーはWHITEの1種類のみ。バッテリー容量は1800mAh。連続待受時間は約390時間、連続通話時間は約510分。パッケージには卓上ホルダが同梱される。

新UI「Feel UX」と「3ラインホーム」

 新UI「Feel UX」は、世界的なデザイングループ、Frog Designとの共同開発による、シャープ製端末に搭載される新しいUI。Android 4.0搭載モデルになることを機に開発され、auの夏モデルでは「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」「AQUOS PHONE CL IS17SH」が採用する。Android端末で一般的なタイプのホーム画面は搭載されないが、Google Playストアなどからダウンロードし別途設定することが可能。

 「Feel UX」はUIの大枠の名称で、従来のホーム画面に相当するUIは「3ラインホーム」という名称で搭載され、「アプリ」「ウィジェット」「ショートカット」の3つが基本画面となる。この3つは左右のフリック操作で移動でき、各エリアは縦スクロールのみの操作が基本となっている。テーマカラーは4色が用意され、1画面に表示できるアイコンの数は「3×4」か「4×5」から選択できる。

 ロック画面からロックを解除するとまず「アプリ」画面が表示され、この画面がスタート画面となる。ここは従来のアプリトレイに相当する、インストール済みアプリの一覧画面。ページの概念は無く、縦スクロールのみで操作する。インストール時期や容量といった特定の条件による自動的な並べ替えはできないが、アイコンの長押しで位置を自由に変更でき、アンインストールやショートカットの作成などの操作が可能。ほかのアイコンと重ねればフォルダを作成できる。また、アイコンとアイコンの間でピンチアウトのタッチ操作を行うと分割線を追加できる。「アプリ」エリアでは、最上部を表示した状態でさらに下方向にスクロール操作を行うと、画面上部から引き下ろすような演出で、検索窓やUIに関する設定画面を表示できる。

 ウィジェットを表示するエリアは「3ラインホーム」の「ウィジェット」エリアに集約されており、縦スクロールのみ。「ショートカット」エリアはアプリのショートカットのほか、アドレス帳のデータやブックマークといったさまざまなタイプのショートカットを追加できるエリアで、「アプリ」エリアより扱える対象が広いことになる。

 「Feel UX」ではロック画面も大幅に拡張されており、従来の「壁紙」に相当するような画像を上半分に表示可能。フリック操作ですぐに画像を切り替えられる。下部には時計や天気予報、株価などの情報を表示でき、フリック操作で切り替え可能。カメラ、通話、メールについては不在着信などの確認や、ロック画面からの直接起動が可能になっている。前述のように、ロックを解除すると「3ラインホーム」の「アプリ」画面が表示される。


 

 




(津田 啓夢/太田 亮三)

2012/5/15 10:02