RITEA、スマホデータ消去ソフトの認定制度開始


 中古情報機器協会(RITEA)は、スマートフォンのデータ消去を行う上でのガイドラインを策定するとともに、データ消去ソフトの評価・認定制度を開始した。

 スマートフォンにはフラッシュメモリが搭載されており、その中にユーザーデータが格納されている。RITEAでは、使用済みのスマートフォンを売買、譲渡、廃棄する場合に情報漏洩を防止し、ユーザーデータを消去することが重要としてガイドラインを公表した。

 スマートフォンをリユースおよびリサイクルする場合、事前にメモリに記録された個人情報データを消去する必要があるが、端末に用意された「オールリセット」などの操作では、パソコンの初期化と同様に、データ領域のインデックスを消すだけで、ユーザーデータは記録された状態だという。データを消去する場合、スマートフォンを物理的に破壊する方法もあるが、破壊するための設備が必要なほか、内蔵バッテリーから液体が漏れる危険があるとする。そこでRITEAでは、オールリセットを行った後に、対応事業者がスマートフォン用データ消去ソフトを使ってデータ消去する方法が望ましいと指摘する。

 RITEAでは、データ復活専門事業者に依頼し、さまざまな項目でデータ消去ソフトを評価し、合格したソフトに認定資格を付与する。第1回の認定を受けたのは、ウルトラエックスの「Mobile Pliers v2.x」で、Android版とiPhone版が資格を取得した。ウルトラエックスは、認定期間中はロゴを商品などに掲載できるようになる。

 




(津田 啓夢)

2012/4/25 14:32