パナソニックとレッドベンド、スマホの個人データを保護する技術


 パナソニックはレッドベンド・ソフトウェアと共同で、Android搭載スマートフォン内の写真やメールなどの個人のデータを保護する技術を開発した。

 今回開発された技術は、Android内で保護機能付きフォルダを用意し、そのフォルダに対するアプリからのアクセスを許可・禁止する。Androidそのものは改変せず、レッドベンドの仮想化ソフトを用いて。Androidとは別のLinux OSを端末上に用意して、その中に保護機能を備えたフォルダを用意する。個人ユーザーの写真や動画などのデータをこのフォルダで保存したり、メールアプリのメッセージ格納フォルダを保護機能付きフォルダに設定したりできる。

 パナソニックでは、「フィーチャーフォン(従来型の携帯電話)では、専用アプリと専用ファイルフォーマットを端末メーカーが開発し、シークレットモードやプライバシーモードを実現していたが、Androidのアプリとファイルシステムでは個人データ保護の実現が難しかった」と説明。スマートフォンの紛失時、ダウンロードしたアプリがユーザーの意図しない動作を行ってデータを流出させようとした時などで個人データを保護できるとして、今後、パナソニックモバイルコミュニケーションズ製のスマートフォンに搭載していく。

(関口 聖)

2012/2/27 13:55