NEC、相手の状況を自動判別して連絡できるスマホ向けシステム


 NECは、スマートフォンにおいて、システム側が相手の状況を自動で推定し、状況に最適な連絡手段を選んで対話できるソリューションを開発した。6月に発売される予定。

 新たに開発されたソリューションは、連絡したい相手のスマートフォンを通じて収集した情報を元に、例えば、相手が「電車に乗車している」「歩行中」といった状況を推定し、電話やメールなど最適な連絡手段を選べるというもの。移動中や会議中など電話に出られないシチュエーションや、歩行中などメールが入力しにくい状況を自動的に判断する。

 推定パターンは、「静止中」「会議中」「歩いている」「電車で移動中」「車で移動中」の5つ。中央研究所が開発した行動推定技術を利用し、スマートフォンに内蔵の加速度センサーを分析して判定する。GPSによる位置特定は行われない。利用には相互にアプリをセットする必要がある。

 NECでは、6月の提供開始当初、法人向けソリューションとしてビジネス展開していく方針。個人向けの提供についても検討中としている。なお、今回のソリューションは、2月27日~3月1日にかけてスペインで開催されるイベント「Mobile World Congress 2012」で展示される。

 

(津田 啓夢)

2012/2/20 12:31