G Data、日本でもAndroid向けウイルス対策アプリを提供開始


 G Data Software株式会社は22日、Android向けセキュリティ対策アプリ「G Dataモバイルセキュリティ(for Android)」を日本市場で提供すると発表した。Android 2.0/2.1/2.2/2.3/3.0に対応しており、「G Dataインターネットセキュリティ」などG DataシリーズのPC向け製品のユーザーに無償提供する。

 なお、Androidのみのユーザー向けにも発売を予定しており、詳細は後日改めて発表する。

メインメニュー画面スキャン中画面「権限」確認画面

 ウイルス対策に主眼を置いて機能を絞り、バッテリー負荷を軽減するとともに、インストール容量を約1MBに抑えた。PC版のG Dataシリーズでは、2種類のスキャンエンジンを搭載した“ダブルエンジン”による検出率の高さをアピールしていたのに対して、モバイルセキュリティではG Dataの独自開発によるオリジナルのスキャンエンジンを搭載。Android端末の動作が重くならないよう配慮したという。

 スキャンは、アプリをインストールする際やファイルをダウンロードする際に自動的に行う「リアルタイムスキャン」、任意にスキャンする「オンデマンドスキャン」、設定した頻度(1日に1~30回)で実行する「スケジュールスキャン」の3種類。ウイルスを検知した場合は、駆除ボタンにより削除できる。

 インストールされている各アプリが端末のどのデータを取得できるか(権限)を確認できる機能も備えたのが特徴。アプリが電話をかけられる「電話」 、SMSを送信できる「SMS」、インターネットへアクセスできる「インターネットアクセス」、アドレス帳にアクセスできる「アドレス帳」、アプリがおおよその位置情報を取得できる「Cell/WiFiによる位置情報」、正確な位置情報を取得できる「GPSによる位置情報」という6つの分類で、それぞれ権限を持っているアプリをリストアップしてくれる。疑わしいと思ったアプリについては、リストからアンインストール作業も可能だ。

 G Dataモバイルセキュリティのアプリは、無料G Dataのウェブサイトにおいてダウンロード提供する。PC版G Dataシリーズのユーザーは、共通ライセンスで追加料金なしで利用可能だ。PC版ライセンスと同じ台数分のAndroid端末で利用でき、例えばPCの3台版ライセンスを保有していれば、すでにそれら3台分をPCで使っていたとしても、さらにAndroidで3台まで利用できる。ただし、ライセンス有効期間はPC版と同じになる。

 

(永沢 茂)

2011/8/22 17:09