ソフトバンク、お笑い芸人のアプリや短編映画を配信「お笑いLIFE」


 ソフトバンクモバイルは、お笑い芸人によるアプリ企画や短編映画などを動画で配信するサービス「お笑いLIFE」を8月2日より開始する。利用料は無料で、ソフトバンクおよびディズニー・モバイルの携帯電話・スマートフォンで利用できる。

 今回開始される「お笑いLIFE」は、お笑い芸人による3種類の映像コンテンツを配信するサービス。ユーザーの投票により、お笑い芸人が考えた企画のアプリ化を目指す「めざせ! 世界一の爆笑便利アプリ」(毎週木曜日配信)、お笑い芸人が監督となって短編映画を制作し配信する「ショートフィルムチャンネル」(毎週火曜日配信)、お笑い芸人のトーク映像を配信する「オワライチャンネル」(毎週土曜日更新)の3種類の動画コンテンツが用意される。

 なお、同サービスはソフトバンクが提供している「S-1」に代わって提供されるもので、「S-1」を利用中のユーザーは申し込み不要で利用可能。スマートフォンでは「お笑いLIFE」アプリが提供され、動画は無線LAN環境で閲覧できる。


 

「この番組からヒットアプリが出たら嬉しい」

司会として登壇した鬼頭里枝(左)、ギンナナの金成公信(右)宮川大輔(左)、木村祐一(右)

 20日には都内で「お笑いLIFE」の発表会が開催された。ステージには司会としてギンナナの金成公信、鬼頭里枝が登場し、「めざせ! 世界一の爆笑便利アプリ」の中で「熱血! アプリ開発部」の部長を務める宮川大輔、「ショートフィルムチャンネル」で監修役を務める木村祐一が登壇した。

 宮川は「今はたいがいスマホ持ってるやないですか。そんなかでアプリは大事やと思うんです。芸人のアイデアって、普通のかたとは違う、ちょっと面白いものを開発部に持ってくる。ガチでどっちがおもしろいか、みんなに投票してもらったら、すごく楽しいアプリができると思います。この番組からヒットアプリが出たら嬉しいと思ってます」と挨拶。

 木村は、監修として関わる「ショートフィルムチャンネル」について、「ショートフィルムは日本であまり馴染みがないし興行的にも見る機会が少ないんですけど、実は3分、5分、7分といった中に、生活を切り取ったり、SFもあったりと、すごい凝縮された映像が世界で盛んに撮らてます。そん中でも笑いに関するものはあまりないと。お笑い芸人の中にはクリエイターがゴロゴロいるわけです。そういう人達にショートムービーを作ってもらうと、自他共に面白いものができて、お客さんにも喜んでもらえるんじゃないかと。世界にもないので、世界的なレベルにまで持っていけたらと思ってます」と意気込みを語った。


宮川大輔木村祐一

 

 この後、ステージには「お笑いLIFE」に出演するお笑い芸人の中から、「めざせ! 世界一の爆笑便利アプリ」に出演予定のはんにゃの川島、金田、サバンナの高橋、藤井隆、「ショートフィルムチャンネル」に登場予定の麒麟の川島、ピースの又吉、しずるの村上が登壇した。

 アプリのプレゼン企画では、第1回としてサバンナの高橋と品川庄司の品川が対決する。ステージに登壇していた高橋は、「老若男女、最強のアプリを思いついた」とアピール。とある企業の“お偉いさん”も気に入っているとのことで、内容には触れられなかったが、アプリ化に自信を見せていた。

 「ショートフィルムチャンネル」は、麒麟の川島、しずるの村上が制作中で、ピースの又吉は脚本を練っている最中とのこと。監修の木村は、三人共にいいものが撮れそうだと期待を寄せ、コントっぽくならないように作品として修正・監修を行うとのこと。「世界の短編映画祭にも応募していく」と、広く展開していく方針も示した。なお、木村が監督を務めた「オムライス」も、短編として分けて配信される予定。

 ステージではこのほか、「ショートフィルムチャンネル」で登場するものの「熱血! アプリ開発部」にも“入社”を希望する、麒麟の川島、ピースの又吉、しずるの村上、これに入社を断られたはんにゃの川島を加えて「公開入社試験」が実施された。各人がアプリのアイデアを出すと、審査員の投票で麒麟の川島、又吉が同率で1位となり、2人の入社が決定。進行役の宮川は最後に、「いろんな芸人に出てもらって、ヒットアプリを生み出したい」と意気込みを語った。

はんにゃの川島、金田サバンナの高橋藤井隆
麒麟の川島ピースの又吉しずるの村上

 

「熱血! アプリ開発部」公開入社試験の模様

公開入社試験では4人がアプリ企画をその場でプレゼン。村上は「顔認識機能で若手のプロフィールや、過去誰に間違えられたかが分かるといい」と紹介「小説などで主人公の名前が自分の名前に置き換えられると、感情移入できる」(又吉)
芸能人の「ええ声」を組み合わせて好きな言葉が作れるというアプリ「自己」の漢字を間違ったはんにゃの川島は、「履歴書とか書く時に自分の名前の漢字も忘れる、そんな頃になったら教えてくれる」と紹介。「年々IQが下がっている」「履歴書って何のバイトや」とツッコミの嵐に
はんにゃ金田の「自己管理してほしい」というコンビ愛が分かれ目となり、麒麟の川島、ピースの又吉が同率で1位に

 

(太田 亮三)

2011/7/20 13:33