iOS向けウイルス対策ソフト「VirusBarrier iOS」、350円で発売


 米Integoは12日、iOS向けのウイルス対策ソフト「VirusBarrier iOS」をApp Storeで発売した。iOS 4.0以降のiPhone/iPad/iPod touchに対応する。価格は350円で、1年間の定義ファイルのアップデート契約が含まれる。それ以降の利用は、年額230円のアプリ内課金となる。

 Integoは、Mac OS向けウイルス対策ソフトで知られるセキュリティソフトベンダー。Mac OS向けの「VirusBarrier X6」の技術をベースに、iOS向けのウイルス対策ソフトを開発した。

VirusBarrier iOS

 VirusBarrier iOSでは、メールの添付ファイルやクラウド上のファイルをオンデマンドでスキャンする。これは、iOSではセキュリティ設計上の制限によりファイルを自動でスキャンしたり、スケジュールを設定してスキャンすることができないためだという。Integoでは、友人や同僚にファイルを渡す前など、ユーザーが必要と感じた時に手動でファイルをスキャンするよう説明している。

 また、Integoによれば、iOSを標的にしたマルウェアで既知のものはまだ存在しないとしており、VirusBarrier iOSで検出するのも、Windows、Mac、Linuxを標的にしたマルウェアとなっている。Intergoでは、これらがiOSに影響することことはないが、iOSデバイスとのファイルのやりとりを通じて家庭や会社のPCにマルウェアが到達する可能性もあるとし、あらゆる経路・デバイスでウイルス対策することの必要性を訴えている。

 




(永沢 茂)

2011/7/13 17:43