シャープ、AQUOS PHONEと連携できるテレビ「AQUOS Lシリーズ」
シャープは、Android搭載のスマートフォン「AQUOS PHONE」シリーズと無線LAN経由で連携できる機能を搭載した液晶テレビ「AQUOS Lシリーズ」を7月15日に発売する。サイズ別に「LC-40L5」(40V型)、「LC-46L5」(46V型)、「LC-52L5」(52V型)、「LC-60L5」(60V型)の4種類がラインナップされ、価格はオープン価格。店頭予想価格は「LC-40L5」が22万円前後、「LC-46L5」が30万円前後、「LC-52L5」が38万円前後、「LC-60L5」が45万円前後。
「AQUOS Lシリーズ」 左から40V型、46V型、60V型、52V型 | 価格 |
スマートジャンプで端末の動画・静止画などをテレビに表示できる |
今回発売される「AQUOS Lシリーズ」は、「スマートファミリンク」によるシャープ製スマートフォンとの連携や、シャープが提供する新しいインターネット動画・コンテンツサービス「AQUOS City」などに対応した、液晶テレビのフラッグシップモデル。「クアトロン3D」として4原色技術、240Hzスキャン、3D表示に対応するほか、8つのスピーカーやウーファーも装備する。4機種ともにIEEE802.11a/b/g/nをサポートした無線LAN接続機能を備え、「ネット対応テレビ」としての特徴を打ち出している。
スマートフォンとの連携では、シャープ製のAndroid搭載端末「AQUOS PHONE」シリーズと連携可能。「スマートジャンプ」機能では、プリインストールやダウンロードで入手した「Smart Familink」アプリを利用することで、端末に保存されている動画、静止画、音楽ファイル、WebサイトのURLを「AQUOS Lシリーズ」の画面に表示することができる。
端末上に表示された動画や静止画は、指で前方(画面上部)に送り出すように操作するとテレビに転送されて表示されるなど、見た目にもわかりやすい操作体系が一部に採用されている。また、端末上の操作で画像を切り替えるといった操作も行える。
「Smart Familink」では、テレビやスマートフォンと同じネットワークに接続されている「AQUOSブルーレイ」レコーダーとも連携でき、レコーダーで再生しテレビに表示するコンテンツをAQUOS PHONE上で操作したり指示したりできる。AQUOS PHONE上で視聴していたレコーダーの動画を、途中からテレビで表示したり、再び端末上で再生したりといったことも可能。また、スマートフォンに着信したした際、テレビの画面にお知らせを表示することも可能。
なお、これら「Smart Familink」関連の技術(一部を除く)は、DLNAに準拠する形で実装されており、その上にシャープが独自のUI(ユーザーインターフェイス)が搭載されている。「AQUOS Lシリーズ」では「ホームネットワーク機能」としてDLNAプレイヤー機能(DMP)、DLNAレンダラー機能(DMR)がサポートされている。
「スマートジャンプ」のイメージ | AQUOS PHONE向けのアプリ「Smart Familink」 |
端末内の動画をテレビに表示させられる | 最新のAQUOS PHONE |
「AQUOS Lシリーズ」ではこのほか、「スマートサーチ」として、AQUOS PHONEにダウンロードした液晶テレビ「AQUOS」のリモコンアプリ「AQUOSリモート」を利用し、文字や音声でコンテンツを検索できる機能を搭載する。電子番組表のほか、AQUOSブルーレイやUSB外付けハードディスク、Webサイト、TSUTAYA TVといった動画サービスの内容も横断的に検索できる。
このほか、離れて暮らす家族などに向けた見守りサービスとして、テレビの使用状況をあらかじめ指定したアドレスにEメールで送信する機能も用意されている。
「AQUOSリモート」は7月15日より配信開始予定。リモコンのようにテレビの操作が行える。接続には無線LANを使う | 「スマートサーチ」として、「にゅーす」と「AQUOSリモート」アプリに音声入力で検索した結果 |
見守り機能(右)も用意される | 「AQUOS City」のホーム画面(右半分) |
シャープの中村恒夫氏 |
15日には都内で記者向けに発表会が開催された。シャープ 執行役員 AVシステム事業統轄兼AVシステム事業本部長の中村恒夫氏は、ネット対応テレビが今後拡大するとの見方を示し、「賢くなるテレビ」とLシリーズを紹介。スマートフォン連携やコンテンツサービスを「ソフト・ハードの両輪で」開発を進めていくとし、「日常生活に欠かせないものになるだろう」と自信を見せた。
2011/6/15 16:32