ドコモ、LTEサービス「Xi」を利用した“花粉ナビ”のデモ


 NTTドコモは22日、LTE方式を採用したデータ通信サービス「Xi(クロッシィ)」を活用したデモ「体験!Xi(クロッシィ)花粉ナビ」を報道関係者向けに公開した。一般公開の予定はなく、今回のデモ用に開発されたものだが、画像認識やリアルタイムでの花粉情報の反映など工夫が凝らされている。

秋山具義氏とキャラクターデザインに参加した子供たち

 ドコモでは2009年、花粉の飛散量などを自動的に測定する「環境センサーネットワークシステム」の試験運用を開始。今年1月からは、センサーを全国2500カ所に設置し、気象および花粉の実況情報を商用ベースで提供している。今回公開された「Xi花粉ナビ」は、そうして収集された花粉情報と「Xi」を組み合わせたもの。イベント会場の床には、日本地図を簡易的に表わす四角や丸のマークが並べられ、そのマークをノートパソコンに装着したカメラ(加速度センサーとコンパス内蔵)で捉えると、その場所の花粉情報がパソコン上に表示される。たとえば関東地域とされるマークの上にノートパソコンを持って立つと、グーグルの地理サービス「Google Earth」のAPIを用いて関東地域の地図が表示され、その上に花粉情報が表示される。

 花粉情報は、数値や花粉風の黄色い粉、といったありきたりの表現ではなく、子供が描いた花粉のキャラクターで表現される。今回のイベントを担当したアートディレクターの秋山具義氏は、「花粉自体の拡大写真を見せると気持ち悪いので、キャラクター化を考えた。花粉症の人はつらいだろうが、多少は緩和できるのではないか」とコメントしていた。花粉のキャラクターは愛らしいものもあれば、毒々しいものもあり、参加した子供の1人は、妖精を思い浮かべながらデザインしたとコメントしていた。

キャラクターデザインを披露する子供たち子供とともにデモを楽しむ秋山氏
花粉ナビの概要Google Earthの上に花粉キャラを表示
加速度センサーとコンパスを内蔵するカメラ花粉の飛散量は、多ければ300以上(ドコモのセンサーの数値)とのことだが、このデモが行われた時は100以下で少なめ

 



(関口 聖)

2011/2/22 17:52