auが熊野古道Walkの寄付金贈呈、世界遺産の補修に貢献
669万7196円が熊野古道の保全に役立てられることになる |
贈呈式が行われた熊野本宮大社旧社地大斎原 |
KDDIと沖縄セルラーは、au Smart Sports上で実施された環境保全活動「“Green Road Project第5弾”熊野古道Walk」で集まった寄付金の贈呈式を熊野本宮大社旧社地大斎原で行った。
熊野古道Walkは、9月17日~11月30日まで実施されたプロジェクトで、「au Smart Sports Run&Walk」でのランニング、ウォーキング、自転車での走行、各1kmに対し1円を寄付するというもの。今回は、和歌山県世界遺産協議会に寄付され、熊野古道の保全活動などに使われることになる。
熊野古道Walkでの総走行&歩行距離は合計669万7196km。1km1円に換算し、KDDIから669万7196円が寄付された。上記の金額に加え、昨年11月に行われた社団法人日本ウォーキング協会等が主催した「日本スリーデーマーチ」にて参加者が歩いた総走行距離を1km1円に換算した116万7755円と、ビジュアルポータルサービス「サンシャイン王国」で実施されたキャンペーンで集まった20万628円も添えられた。
贈呈式でKDDIグループ戦略統括本部新規ビジネス推進本部長の雨宮俊武氏は、「Green Road Projectは2年ほど前から始めているキャンペーンで、知床、沖縄などに続いて5回目。熊野古道は、神様が降りてきた場所として、パワースポットとしても有名。KDDIとして、ほんの少しではあるが、保全活動に貢献できるのは嬉しいこと」と語った。
和歌山県世界遺産協議会の代表を務める和歌山県知事の仁坂吉伸氏は、「寄付のやり方がとてもスマート。スポーツに関係して、健康づくりに役立ち、グリーンロードにつながるいい企画だと思う。熊野古道は1000年の長きに渡って、手入れをしてきて少しずつ守ってきた。2009年7月からは1万人の世界遺産補修プロジェクトを展開し、今日はKDDIの社員の方が参加された。KDDIだけでなく、(Green Road Projectに参加した)ユーザーにもお礼を申し上げたい」とコメントした。
KDDIの雨宮俊武氏 | 仁坂吉伸知事 |
また、仁坂県知事は和歌山県では山が多く、携帯電話が繋がりにく地域が多いため、「携帯電話つながるプラン」という圏外地域解消のための計画を県で進めていることに言及。「集落のあるところは必ずエリアにしてもらえるように各社にお願いしている。エリアが充実していれば、安心してどんな時期でも世界遺産を楽しんでもらえる。ケータイで(寄付活動のような)立派なことをしているauユーザーであれば、なお喜ばしい」と語った。
KDDIのコンシューマ関西支社長である甘田純一氏は、「熊野古道は、道でありながら世界遺産であるという珍しい場所。文化遺産でありながら、自然遺産の側面がある。保全していくうえで、KDDIの立場でも貢献していければと思う。通話品質の改善も全力を尽くしたい」とした。
贈呈式の前には、地元の中学生35名とKDDI関西支社40名による、熊野古道の道普請(みちぶしん)も実施された。
熊野古道は、降雨の多い地域ということもあり、道が崩れやすく歩きにくくなることが多い。そのため、大量の砂を敷いて整備しなくてはならない。今回、KDDIと地元の中学生たちは、約2トンの砂を袋に入れて補修現場まで運び、1.5mの道幅を6m分、砂をまいて地面を固めるという作業を行った。
2011/1/19 20:36