ルネサス、フルHD動画撮影に対応したカメラ用組込モジュール

　ルネサス エレクトロニクスは、スマートフォンやハイエンド携帯電話向けに、1600万画素、1920×1080ドットでのフルHD動画撮影に対応したカメラ用システムLSI「CE150」を発表した。サンプル出荷が開始され、価格は1個4000円。2011年3月より月産100万個を量産する計画。

　「CE150」は、ノイズ除去や超解像技術を採用した1600万画素撮影や、1300万画素15fpsで連写撮影などに対応した組込カメラ用モジュール（CMOS）。入力インターフェイス2レーンのMIPI CSI-2規格を、出力用に2レーン追加、合計4レーンで画像データが転送できる。また、オプションのファームウェアによって、手ぶれ補正、笑顔検出、オブジェットトラッキング機能などもサポートされる。出力データは、YUV422、YUV420、JPEG圧縮データ、RAW（バイナリ）。

　ルネサスでは、「CE150」をスマートフォン/ハイエンド携帯電話向けカメラ用システムLSIとして積極的に拡販するとしている。同社は、2009年度15％だった500万画素～1600万画素のカメラ用LSI市場におけるシェアを2012年度までに30％に高めたい考え。