米Amazon、新型Kindleを発表


Kindle

 米Amazon.comは、電子ブックリーダー「Kindle」の最新型を発表した。8月27日に発売され、価格はWi-Fi版が139ドル、3G+Wi-Fi版が189ドル。ボディカラーはgraphiteとwhiteの2色がラインナップされている。

 同社は電子ブックリーダーとして、6インチの画面の「Kindle」、9.7インチの画面の「Kindle DX」の2製品をラインナップしている。今回新型となったのは6インチ画面の「Kindle」で、名称はそのままとなっている。なお、「Kindle DX」は7月に第2世代の製品が発売されている。

 「Kindle」として第3世代となる今回の新型Kindleでは、電子ペーパーディスプレイが刷新され、従来の「Kindle」と比較してコントラストが50%向上。ページ送りの速度も20%高速化された。本体は6インチの画面を継承しながら21%の小型化が実現され、1インチの3分の1だけ薄型化。重量は15%軽量化され、3G+Wi-Fi版が8.7オンス(約247g)、Wi-Fi版が8.5オンス(約241g)となっている。

 内蔵メモリは従来の2GBから倍増され、約3500冊の保存が可能という。内蔵バッテリーの駆動時間は無線をオフにした状態で約1カ月、無線をオンにした状態で約10日間。

 3G回線の通信料は従来同様に無料で、100以上の国と地域で利用できる。これまで3G版にWi-Fi機能は用意されていなかったが、新型では搭載。加えて、米国にて公衆無線LANサービスを利用できるサービスも提供する。

 ページ送りボタンの音が静かになるなどの改善が施されているほか、Twitter、Facebookとの連携機能、音声読み上げ機能を搭載。PDFリーダーでは辞書引き機能やハイライトなどの機能拡張が行われている。実験的な機能としてWebKitベースのブラウザを搭載しており、テキストを読みやすく整形する機能が用意されている。

 また、別売りのオプションとして新しいKindleのカバーが用意される。これにはLEDの読書灯が内蔵されており、Kindleをカバーに固定するヒンジ部分を通じて、Kindle本体から電源が供給される仕組みとなっている。

別売りのカバー

 



(太田 亮三)

2010/7/29 12:55