シャープ、中国市場向け新機種11モデルを発表


SH800M

 シャープは、中華人民共和国(中国)向けの新機種11製品を発表した。13日には、北京で発表会が行われた。3G端末は4月以降、順次発売される。

 シャープが今回発表した中国向け新機種は、3Gモデル4機種、2.5Gモデル7機種の計11機種となる。いずれも春モデルという位置付けで、形状では折りたたみ型が1機種、サイクロイド機構が4機種、回転2軸(スウィーベル)+タッチパネルが6機種となる。スウィーベル+タッチパネルというモデルは、今回初めて中国市場へ投入される。機種の中には、メモリ液晶やソーラーパネル(3機種)を搭載するモデルもあり、日本で発売されたモデルがベースになっていると見られる。カラーバリエーションにも注力し、全部で27色用意される。コンテンツサービスも強化され、ジー・モード提供のゲームコンテンツをサポート。シャープの携帯サイトからダウンロードして利用できるようにする。

 このうち、「SH800M」は3インチ、WQVGA液晶ディスプレイ、320万画素カメラ搭載の3G端末。通信方式として、初めて中国独自のTD-SCDMA方式に対応する。中国のモバイルテレビ放送「CMMB」も視聴でき、チャイナモバイル向け端末となる。これにより、シャープはチャイナユニコム、チャイナテレコムに続き、中国3大キャリア全てへ端末を納入することになる。

 発表会に出席したシャープ常務執行役員 中国本部長 兼 夏普商貿(中国)有限公司薫事長の菅野信行氏からは、2008年6月に中国市場でAQUOSケータイを発売して以来、1年9カ月で27機種(今回発表分含む)を投入すること、2010年には、今回のモデルを含め、計35機種70モデルを発表する予定であることが明らかにされた。2009年には販売台数が100万台を突破しており、今後は目標値である500万台の達成を目指すという。

春モデルとなるシャープの中国向け新機種

 

(関口 聖)

2010/4/13 18:37