マイクロソフト、ソーシャル機能搭載のWindows Phone「KIN」


KIN ONE(右)とKIN TWO(左)
ロゴマーク

 米マイクロソフトは、Windows Phone搭載のスマートフォン「KIN(キン)」を発表した。製造はシャープが担当し、米Verizon Wirelessを通じて5月初旬より、英Vodafoneからは英国・ドイツ・イタリア・スペインで今秋より発売される。

 「KIN」は、ソフトウェアプラットフォームにWindows Phoneを採用したシャープ製スマートフォン。マイクロソフト日本広報によれば「Windows Phone 7やWindows Mobile 6.5.3と全く同じではなく、いわば“Windows Phone for KIN”と言うべきソフトウェア」と説明。たとえばWindows Mobile 6.5などで利用できるソフトウェア配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」については、KINでは利用できないという。ラインナップとしては、片手で操作しやすい正方形に近い形状でスライドさせるとQWERTYキーが利用できる「KIN ONE」と、一見すると縦長のフルタッチ端末ながら、横長にしてスライドさせるとQWERTYキーが出てくる「KIN TWO」の2機種が用意されている。

 スペックで比べると、「KIN ONE」のほうがコンパクトなキーボードで、カメラが500万画素(SD画質の動画撮影に対応)、4GB内蔵メモリとなるのに対し、「KIN TWO」のほうが余裕のあるキーレイアウトで、HD画質の動画撮影に対応した800万画素カメラや8GBメモリを内蔵する。撮影した動画は、すぐSNSサイトへアップロードできるようになっている。

 「KIN ONE」の大きさは67.7×84.15×18.75mm。2.6型のQVGA液晶液晶ディスプレイ(静電式タッチスクリーン)、GPS、FMラジオを搭載する。「KIN TWO」の大きさは111.06×60.05×15.6mm、3.4型のHVGA液晶ディスプレイ(静電式タッチスクリーン)、GPS、FMラジオを搭載する。どちらもWi-Fi、Bluetoothに対応し、米国向けはCDMA方式に対応し、欧州向けはW-CDMA方式に対応する。

 両機種に共通するソフトウェアの機能である「KIN SPOT」では、他のユーザーへ写真などを手軽に送信できる。待受画面に表示された友達の顔写真をドラッグし、ディスプレイ最下部中央に描かれている中央の円にドロップしてから、送りたい写真を同じように中央の円へドラッグ&ドロップすると送信できる。また「KIN LOOP」と呼ばれる機能では、最新ニュースやサイトの更新、Facebook、Twitter、MySpace、Windows Liveの更新状況を確認できる。このほか、PCから利用できるWebサービス「KIN STUDIO」では写真やアドレス帳、メッセージなどをバックアップできる。

 なお、日本では発売の予定はないとのこと。

KIN ONEKIN TWO
KIN ONEKIN TWO
左からシャープ執行役員 情報通信事業統轄兼通信システム事業本部長の大畠昌巳氏、Verizon Wireless Digital Media & Marketing部門 上級副社長のJohn Harrrobin氏、マイクロソフト Entertaiment & Device部門 プレジデントのRobbie Bach氏、Vodafone 携帯端末部門 本部長のPatrick Chomet氏

 

(関口 聖)

2010/4/13 12:27