2009年第4四半期の携帯出荷数は久々の増加、年間出荷数は19%減


 IDC Japanは、2009年第4四半期の携帯電話出荷数を発表した。あわせて2009年の年間出荷数も明らかにされている。

 まず第4四半期だけの出荷数を見ると、前年同期比11.1%増の864万台を記録した。前年同期比がプラスに転じたのは、9四半期ぶりのこと。同社では、2008年同期の出荷数が低水準であったことや、auとソフトバンクが新製品を積極的に投入したことが背景にあるとしている。

 第4四半期でのメーカー別シェアは、シャープが1位(30.5%)、2位が富士通(14.9%)、3位がパナソニック(12%)、4位が京セラ(10.5%)、5位がNEC(7.6%)となっている。シャープは15四半期連続でシェアトップとなり、富士通はらくらくホンで安定的な出荷で実績を積んだ。また4位の京セラは、au向けの「K002」などが好調だったという。

2009年第4四半期のシェア(出典:IDC Japan)

2009年の年間実績

 2009年通年で見ると、出荷数は3390万台となった。これは2008年よりも19.1%減となる。同社が昨年3月に発表した2008年の出荷数は4222万台(2007年より18.1%減)で、5150万台以上出荷していた2007年と比べると、市場規模が大幅に縮小している。

 2009年におけるメーカー別シェアは、シャープが1位(25.4%)で、2位はパナソニック(16.4%)、3位が富士通(15.8%)、4位がNEC(10.8%)、5位が京セラ(6.5%)となっている。

 IDJ Japanでは、2010年の市場動向について、スマートフォンにより活性化するものの、出荷数で見ると横ばいか微減と予測している。

2009年のシェア(出典:IDC Japan)

 



(関口 聖)

2010/4/1 12:45