NEC・カシオ・日立、海外での手続き遅れで統合時期変更


 NEC、カシオ計算機、日立製作所は、携帯電話端末事業の事業統合時期を延期すると発表した。海外での手続きに遅れが出ているためで、1カ月程度の遅れになると見られている。

 3社では昨年9月、携帯電話端末事業の統合を発表。NECのモバイルターミナル事業本部、カシオと日立の合弁会社であるカシオ日立モバイルコミュニケーションズの事業を全て統合する予定で、受け皿会社となるNECカシオモバイルコミュニケーションズは、昨年12月に設立されている。

 当初の予定では、事業統合は2010年4月に行われることとなっていたが、海外の競争法当局から資料の追加を求められ、各社間での調整や書類の準備などにより遅れが生じた。統合予定時期直前で延期を案内するよりも、統合1カ月前の現時点で余裕をもったスケジュールに組み直すことにしたという。これにより、取引先などへの影響を最小限にとどめられるとしている。

 なお、追加書類を求めた当局の国、要請時期、追加書類の内容については「手続き中であり、公開しない」(NEC広報)とのこと。

 



(関口 聖)

2010/2/26 15:57