IDC調査、2009年第3四半期の国内携帯出荷は732万台
IDC Japanは、2009年第3四半期(7~9月)の国内携帯電話出荷台数について、調査結果を明らかにした。前年同期比12.8%減の732万台となり、8四半期連続でマイナス成長となった。
同社は、国内の携帯電話出荷台数がマイナス成長を続けている要因として、市場全体を牽引するハイエンド端末が乏しいこと、景気低迷で買い替え需要の回復が遅れていること、キャリアの余剰在庫の問題の3点を挙げている。
2009年第3四半期のメーカー別シェアでは、シャープが14四半期連続のシェア1位を獲得。ドコモ、KDDI向けのハイエンド端末が拡大したことで、前四半期の23.9%から26.3%にシェアが拡大している。
2位はらくらくホンなどで安定して供給を続ける富士通で、前四半期の3位から順位を上げた。パナソニックは上位機種が伸び悩んだことで2位から3位に順位を落としている。京セラは、KDDI向けの「K002」を中心に販売数を伸ばし、5位につけた。四半期ベースでは2000年以来のトップ5入りとなっている。
IDCでは2009年の見通しについても明らかにしている。それによれば、前年の2008年第4四半期は大きなマイナス成長を記録しており、2009年第4四半期では縮小傾向に歯止めがかかる可能性があるとしている。一方、買い替え需要に回復の兆しが見えない厳しい状況は2010年前半まで続くと予想している。
2009年第3四半期 国内携帯電話出荷台数メーカー別シェア(%) 出典:IDC Japan |
2009/12/24 13:56