臼田総合研究所、スマートフォン対応の空間ブラウザ開発


 臼田総合研究所は、Windows Mobile搭載スマートフォンに対応したインターネット上のパノラマ映像が閲覧できるシステム「SKY THEATER」を開発した。

 「SKY THEATER」は、Windows Mobile 6.5/6.1/6.0/5.0に対応したスマートフォンに、「知能センサー」(UBN-800、UBN-200)と呼ばれるセンサーユニットをUSB接続することで、空間上で画面サイズを超える大きなパノラマ画像が閲覧できるシステム。

 「知能センサー」は、位置センサー、姿勢センサー、方位センサーの7軸センサーを内蔵している。インターネットから得た画像を100倍に拡大することで、2000インチを超えるパノラマ画像としてブラウズする。スマートフォンが情報の覗き窓のような役割をし、2000インチサイズの非常に大きな画像のうち、端末を向けた方向の画像情報のみが得られる。

 画像のスクロールや拡大縮小のほか、カメラ撮影機能なども用意されており、アプリケーションの実行サイズは160KBとなる。対応画像形式はJPEG/BMP/PNG。

 臼田総合研究所ではこれまで、小型パソコン向けのシステムとして開発、展示を行っていた。「SKY THEATER」はスマートフォンで利用できるサイズまで小型化したもので、さらに小型化を目指していくという。今後、端末への内蔵を働きかけていくほか、外付けモジュールとアプリのセット販売といった提供形態も検討するとしている。

 



(津田 啓夢)

2009/12/14 15:20