新宿のドコモショップでデジタルサイネージ試験導入


 アイ・ティー・シーネットワーク(ITCネットワーク)は、同社運営のドコモショップにおいて、デジタルサイネージ(電子看板)の試験サービスを開始した。

 試験サービスは、ITCネットワークが運営するドコモショップ新宿西口店や新宿東口店において、デジタルサイネージ端末を各5台ずつ導入するというもの。期間は2009年12月1日から約6カ月間。

 デジタルサイネージ用に設置される端末は、ドコモショップの受付カウンターやサービスなどの体験コーナーに設置される。端末は無線LAN機能を内蔵しており、設置場所の変更を含め、さまざまなロケーションでの展開実験が実施される予定。また、FeliCaを搭載しており、携帯サイトへの誘導などにも活用できる。

 実験では、携帯電話の製品情報や各種サービス、携帯コンテンツ情報を配信するほか、一般企業の広告配信も受け付ける。ITCネットワークでは、デジタルサイネージを使った販促や広告の市場性を検証していくほか、契約待ちや設定待ちなどの際のひまつぶしツールとして、顧客満足度の向上にも繋げたい考え。今後、同社の携帯キャリアショップに数百台規模の導入を検討していく方針だ。

 なお、ドコモショップ新宿西口店の月間来客数は約1万人、東口店は月間7000~8000人程度が訪れるという。ITCネットワークのキャリアショップ全体の来客数は月間25万~35万人。同社では、試験サービスの期間内を上限に、広告映像を募集する。条件を満たす企業に対して、広告枠は無償で提供される。現在、携帯通販サイトを展開する企業や、コスメ、映画などの分野で広告の引き合いがあるという。

 

(津田 啓夢)

2009/12/1 14:55