矢野経、2008年度の国内携帯電話出荷は前年度比73.9%と発表


 矢野経済研究所は、2008年度の国内携帯電話の出荷数について調査を行い、結果を発表した。

 2008年度の国内の携帯電話・PHSの出荷数は3989万7000台で、前年度比73.9%となった。同社では、2007年度の5401万台から減少した理由として、加入者が増え飽和状態にあること、端末販売価格の上昇、割賦販売による買い替えサイクルの長期化、機能が成熟し買い換えを促す要素が乏しい、といった点を挙げている。

 同社は2009年度の出荷数も予測している。それによれば、2009年度は3757万台、前年度比94.2%で、2008年度に続いて前年割れで推移する。一方、スマートフォンとデータ通信端末は数少ない成長カテゴリーとして出荷数が増加する。

 2012年度は4105万台と予測しており、特にモバイルブロードバンドにおけるデータ通信サービスの加入者が増加すると予測している。

 



(太田 亮三)

2009/11/20 15:52