普段はゲーム、秘密の操作でメーラーに「安心シークレットメール」


 サン電子は、一見するとゲームアプリに見えるものの、一定の操作をするとメーラーに切り替わるセキュリティ重視のiアプリ「安心シークレットメール」を発表した。11月19日から3カ月間、先着1000名を対象にオープンβテストが実施される。

 「安心シークレットメール」は、他人からはゲームアプリに見えるメーラーアプリ。ゲームアプリとして遊べるようになっており、ゲームプレイ中に一定操作をすると、メーラー画面に切り替わる。情報漏洩を防ぐことを重視したメールサービスとなっており、「閲覧制限機能」では、閲覧する回数や日数を指定することで、一度見たらメールが消える、といった使い方ができる。携帯電話のアプリ一覧画面では、ゲーム名で表示され、メーラーかどうかは本人にしかわからない。当初はゲームが1種類のみ用意されるが、将来的には複数のゲームが用意される。メールアドレスのドメインは「 secmail.jp 」になる。

 メールのデータはサーバー側で保存され、携帯電話を紛失したり、機種変更したりした場合、アプリを再ダウンロードすれば継続使用できる。相手が同アプリを使っていれば、送信後に削除することもできる。相手からメールが届くと、通常の携帯メールアドレス宛に「安心シークレットメール宛にメールが届いた」と通知される。添付文書はアプリ上で閲覧できないが、転送できるようになっている。ドコモユーザー同士であれば絵文字は表示できる。他社の携帯電話宛に絵文字入りメールを送信すると、メール内にURLが記された形で届き、アクセスすると画像に変換された状態で絵文字入りのメールとして参照できる。他社から絵文字入りメールが送られた場合は、「安心シークレットメール」上では絵文字を表示できない。またデコメールも表示できず、画像はメールに添付された形で届く。

 オープンβテストでは、同アプリ専用アカウントでメールをやり取りすることになる。その後月額315円で提供される予定で、携帯電話紛失時の対応策としての遠隔全メール削除機能や複数メールアカウントの対応などが行われる予定。

 

(関口 聖)

2009/11/19 16:54