12メガカメラでタッチ操作可能、Wi-Fi対応の「940SH」


フューシャピンク

 「940SH」は、1210万画素のCCDカメラを搭載し2軸ヒンジを採用したシャープ製の3G端末。無線LAN機能を搭載し「ケータイWi-Fi」に対応する。発売時期は2009年の11月中旬以降。

 「AQUOS SHOT」の名前を冠し、1210万画素のCCDカメラを搭載してカメラ機能に注力した端末。静電式タッチパネルを搭載し、「941SH」と同等のフルタッチ操作が可能になっている。QVGA(320×240)サイズで秒間45コマ、最大100枚の連写が行える「スピード連写カメラ」機能を搭載するほか、最大解像度でも3枚の連写が可能。露出の違う3枚の写真が撮影できる「ブラケット連写」にも対応している。また、さまざまな用途別のモードも備えている。顔検出を発展させた「個人検出」機能を搭載しており、あらかじめ登録しておいた顔がファインダーに写ると、名前やメモが表示され自動的にピントを合わせることが可能。個人検出は10人まで登録でき、同時に5人まで検出できる。

 携帯電話ならではのカメラ機能として、撮影した写真を自動的に分類する機能を備えており、用途別モードや日付、個人検出機能などの情報をもとにアルバムとして分類される。また、目、小顔、肌などの要素をアレンジする「プリティアレンジカメラ」や、撮影した写真に手書きのメモを加えられる「手書きメモカメラ」などの機能も用意されている。

 新サービスの「ケータイWi-Fi」に対応し、無線LAN経由で大容量の動画コンテンツが楽しめる「ケータイWi-Fiチャンネル」や、Webサイトへのアクセスが利用可能。シャープ独自の無線LAN専用ブラウザ「ダイレクトブラウザ」も搭載しており、「ケータイWi-Fi」を契約の有無にかかわらず、無線LAN環境ではソフトバンクモバイル網を経由せずにインターネットに接続してWebサイトを閲覧できる。ダイレクトブラウザはフルブラウザの「PCサイトブラウザ」と同等の機能を持ち、ブックマークも共有しているが、別のアプリとして搭載される。

 無線LAN機能はIEEE802.11b/gで、接続先を簡単に登録できる機能として「AOSS」「WPS」をサポート。セキュリティ機能ではWEP、WPA-PSK、WPA2-PSKが利用できる。登録した接続先は、次回以降自動的に接続できる機能も備えている。

 利用頻度や予定にあわせて自動的に内容を変えるメニュー画面「スピンぐるメニュー」を搭載しており、画面上およびテンキー部に搭載される円形の方向キーの周囲をなぞることでぐるぐると回転させてらせん状のメニューを操作できる。「スピンぐるメニュー」で表示される項目は利用頻度や、時間帯、カレンダーに登録したキーワードなどでさまざまに変化。使い込むほどにユーザーの行動を学習していく仕組みになっている。

 また、光タッチクルーザーに代わる機能として方向キーに「ベクターパッド」を採用。ブラウザのポインタ操作などにおいて、方向キーの押下の強さで移動速度を調整できるようになっている。

 液晶パネル背面には7色のイルミネーションLEDを備え、サブディスプレイやきせかえアレンジと連動した演出も行える。

 主な機能として、ワンセグ、おサイフケータイ、世界対応ケータイ、下り最大7.2MbpsのHSDPA、上り最大1.4MbpsのHSUPA、PCサイトブラウザ、GPS、ウィジェット、大容量ファイル添付機能(2MB)、Bluetoothに対応する。外部メモリカードはmicroSDHCカード(最大16GB)。

 上り最大1.4MbpsのHSUPAは、当初は東京の一部エリアが対応する。

 メインディスプレイは約3.4インチ、480×854ドット、フルワイドVGA、最大1677万色表示のNewモバイルASV液晶。サブディスプレイは約1.4インチ、192×64ドットの単色有機EL。

 連続待受時間は3Gで約340時間、GSMで約300時間。連続通話時間は3Gで約200分、GSMで約210分。ワンセグ連続視聴時間は約4時間30分。

 大きさは約51×111×16mm、重さは約130g。ボディカラーはフューシャピンク、ルミナスブルー、プレシャスゴールド、ホワイト、ブラックの5色。

ホワイトブラック
ルミナスブループレシャスゴールド

 



(太田 亮三)

2009/11/10 11:43