コンパクトボディでGSMに対応「S002」


S002(プレシャスピンク)

 「S002」は、コンパクトなボディでGSMをサポートした折りたたみ型のCDMA 1X WIN端末。10月30日のau秋モデル一斉発売時に発売される予定。シンプルコースの一括価格は2万円台後半になる見込み。

 女性の手にもぴったりと収まるよう、コンパクトなボディが実現されたソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のCDMA 1X WIN端末。2008年11月に発売された「W64S」をベースに開発されており、GSMをサポート。グローバルパスポート GSMが利用でき、一部のエリア以外ではEZwebやメールも利用できる。端末プラットフォームはW64S同様に「KCP」を採用している。

 薄型デザインではないが、手に収まりやすいコンパクトなボディとデザインが特徴。厚みは18.7mmと標準的だが、幅は47mmとWIN端末としては最小クラスのスペックとなっている。形状は丸みを帯びており、幅の狭さと相まって手になじみやすいようにデザインされている。

 ヒンジの軸がキー側にある構造となっており、ディスプレイがスピーカー部に対して奥になるため、通話中にほおや耳が触れにくくなっている。ワンセグアンテナは内蔵式で、視聴時にもアンテナを伸ばす必要はない。コンパクトなボディながらシートキーではない独立型のキーを採用している。

 ディスプレイ側の背面パネルには、時計とイルミネーションが隠されるように内蔵されている。非点灯時には何も見えないが、サイドキーを押すと時計が浮かび上がるように表示されるほか、メールや通話の着信時にはアイコンがやはり浮かび上がるように光る。イルミネーションと時計は単色だが、カラーバリエーションごとに異なる色で光る。また、ディスプレイ側の背面にはFeliCaアンテナも搭載されている。

 バッテリー側の背面パネルは一体構造となっていて、継ぎ目がない。バッテリー交換時などはパネル全体を取り外す。ただし、着せ替え仕様などではなく、取り替えパネルの販売などはされない。microSDカードの出し入れにはパネルを取り外す必要があるが、カードスロットは側面にあるため、電池を取り外す必要はない。

 イヤホンマイクは統合端子ではない。イヤホンマイク端子のカバーはスライド型になっていて、イヤホンマイク装着中もカバーが出っ張らないようになっている。

 GSMに対応していることに加え、海外系コンテンツも充実していて、海外コンテンツをまとめた「GlobalAssortメニュー」が用意されている。待受画面に2つの時計を表示させられるほか、発声機能付きの旅行会話集「TalkMan」(英語、中国語、フランス語を収録)、辞書、単位換算機能付きの電卓などが搭載されている。また、日本語入力システムのPOBox Pro 3.0Eは日本語だけではなく英語の予測変換にも対応している。

 デコレーションメールの作成は通常のメールと別項目から行う形式だが、デコレーション絵文字に関しては1600種類、デコレーションピクチャが100種類、テンプレートも100種類が搭載されている。

 女性をメインターゲットとしていて、うさぎのキャラクター「ミッフィー」のコンテンツがプリセットされている。一方で男性にも使いやすいようなカラーやコンテンツも用意されていて、待受画面のバリエーションの中には、EZフラッシュの天候によってデザインが変わるものも用意されている。

 カメラは約319万画素のCMOSカメラで、AFをサポート。ワンセグ、おサイフケータイ、約2GBまでのmicroSDHCカードに対応。Bluetoothは非対応。

 ディスプレイは約2.7インチ、フルワイドQVGA液晶。大きさは約99×47×18.7mmで、重さは約113g。国内使用時の連続通話時間は約220分、連続待受時間は約310時間。ボディカラーはプレシャスピンク、パールホワイト、ディープネイビー。

パールホワイトディープネイビー

 



(白根 雅彦)

2009/10/19 11:49