日本通信、WiMAXと3Gのデュアルサービスを年内提供へ


 日本通信は、WiMAXと3Gを組み合わせたデータ通信サービスを2009年中に提供すると発表した。

 日本通信では、NTTドコモやウィルコムからネットワークを借り受け、MVNO(仮想移動体通信事業者)としてデータ通信サービスを提供してきた。同社では「対応エリアでは高速なWiMAXを使い、他のエリアではドコモの3Gサービスを使いたいというニーズに応える」として、新たにWiMAX事業者からネットワークを借り受け、WiMAXと3Gのデュアルサービスを提供することにした。国内のWiMAX事業者は、全国展開するUQコミュニケーションズのほか、地域ごとに展開する地域WiMAX事業者が存在し、これらの事業者と交渉していく。

 現時点では、2つのネットワークをシームレスに利用できるようにする技術的な課題、あるいは1つの料金プランにするための料金面での課題があるという。技術面の課題については、「これまでの技術により解決できる」としているほか、料金面については、「WiMAXと3Gのどちらを使っても、同一料金で分単位で利用できるプランなどの実現を目指す」としており、今後、各事業者側との調整が必要となる見通し。

 端末については、パソコンへのWiMAXモジュール内蔵が進んでいることから、WiMAXモジュール内蔵パソコンに3G対応データ通信端末を装着するか、3Gモジュール内蔵パソコンにWiMAX端末を装着する、あるいは両モジュールを内蔵するパソコンを利用するといった形が想定されている。

 同社ユーザー向けサービスとして展開するほか、MVNOを支援するMVNEのサービスメニューとしてMVNO希望事業者に対してもデュアルサービスを提供する。

 

(関口 聖)

2009/10/1 14:19