日本通信、8月中に「microSIM」提供へ


 日本通信は、アップル製の「iPad」「iPhone 4」で採用されているmicroSIMカードを8月中も提供する方針を明らかにした。6日午前に行われた第1四半期決算会見で示された。

 現在、国内の携帯電話ではSIMカードと呼ばれる指先サイズのICカードを装着する。SIMカードには、顧客情報などが記録されており、携帯電話に装着するとSIMカードを利用するユーザーの電話番号、メールアドレスをその端末で利用できる。日本通信ではこれまでもSIMカード、およびSIMカードを装着した端末で利用できる通信サービスをMVNO形式で提供してきたが、8月6日の決算説明会で、従来のSIMカードより小型のmicroSIMカードタイプの製品を提供する意向が示された。

 microSIMカードは、国内メーカーで採用された事例はないものの、アップル製の「iPad」「iPhone 4」で採用されている。国内で販売されている「iPad」「iPhone 4」はどちらもソフトバンクモバイル向けの製品となっているが、日本通信が今後microSIMカードを販売すれば、どの事業者でも使えるSIMロックフリー型のmicroSIM対応機種で利用できるようになると見られる。

 通信速度に制限があるかどうか、といった点や提供開始時期などは、正式に決定次第、あらためて案内される見通し。音声通話対応版とデータ通信限定版が用意されるとのことで、6日の会見では、音声通話対応版が3785円、データ通信限定版が2980円になる見込みと案内されている。同社Webサイトでは、優先予約の受付が開始されている。

 



(関口 聖)

2010/8/6 15:12