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シャープ、有機ELで重さ146gの「AQUOS zero」

 シャープは、同社のAQUOSシリーズのスマートフォンとして初めて有機ELディスプレイを搭載し、重さ約146gに仕上げたフラッグシップモデル「AQUOS zero」を発表した。国内で発売される予定ながら、取り扱い事業者は今回、明らかにされなかった。

AQUOS zero

 具体的な価格帯は、シャープではなく、販売事業者が決めることとして開示されなかったが、従来のハイエンドモデルと同程度になる見込みだという。

WQHD+の有機ELディスプレイ

 約6.2インチ、2992×1440ピクセルのシャープ製有機ELディスプレイを搭載する。100万:1という高いコントラストと、デジタルシネマの標準規格である「DCI-3」の100%の広色域を実現した。

 HDR映像技術「Dolby Vision」と、立体音響技術の「Dolby Atmos」に対応。ステレオスピーカーを内蔵しており、より迫力のある映像を体感できる。

 初めての有機ELとあって、シャープでは、画像処理エンジン「リッチカラーテクノロジーモバイル」をあらためてチューンアップ。有機ELは、もともと鮮やかな色味での表現が持ち味だが、最適化しなければ発色が派手になりすぎることもある。今回は、有機ELの幅広い色合いの表現力(広色域)を活かしつつ、より自然な色合いになるよう、「リッチカラーテクノロジーモバイル」が最適な色合いを演出。

 また映像や写真などコンテンツそのものが持つ色データよりも、有機ELが表現できる色域は広い。ここでもシャープの「リッチカラーテクノロジーモバイル」は、コンテンツが持っていない色データを補完して、有機ELディスプレイの力を最大限、体験できるようにしている。

ラウンドフォルム

 ディスプレイ部はラウンドフォルムを採用。中央に向かってゆるやかに丸く盛り上がっており、独特の雰囲気に仕上げられた。

大型スマホで世界最軽量

 有機ELではバックライトが不要なこと、ボディ側面にマグネシウム合金、背面にアラミド繊維を採用しており、6インチ以上のディスプレイを備えつつバッテリー3000mAh以上のスマートフォンとして、世界で最も軽いという。

 手に取った瞬間、本物ではなく模型かと思えたほど、その軽さに驚く。発表会場では、周囲の取材陣からも、同じような声が相次ぎ、ディスプレイサイズの大きさが与える予想を、あっさり裏切る軽さが強く印象づけられた。

主な仕様

 チップセットはSnapdragon 845。CPUは2.8GHz×4と1.7GHz×4という組み合わせ。CPUとGPUはともに、従来の約30%、性能がアップしているという。

 メモリは6GB、ストレージは128GB(UFS Type)。従来の放熱機構に加えて、充電用ICを2つ内蔵しており、充電中の発熱を抑える「パラレル充電」が採用されている。ハイクオリティなゲームをプレイする場合や、動画を楽しむ場合、充電しながらより快適に操作できる。

 メインカメラは約2260万画素、インカメラは約800万画素。

セルフィーでの美肌レベルをゼロにしたところ
中程度の美肌・小顔効果
最大にしたところ

 音楽再生ではハイレゾに対応。3.5mm径イヤホンジャックはなく、パッケージにUSB Type-Cと3.5mm径ジャックの変換アダプターが同梱される。

 OSはAndroid 9.0 Pie。防水防塵(IPX5/IPX8/IP6X)性能を備える。大きさは約73×154×8.8mm、重さは約146g。

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