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2016年の国内モバイルコンテンツ・コマース市場は5兆円

 モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、2016年のモバイルコンテンツ関連市場規模をまとめた。コンテンツ市場とコマース市場をあわせたもので、前年度比114%の5兆619億円に達した。市場規模は年々拡大しており、今回、5兆円を突破した。

 そのうちモバイルコンテンツ市場は1兆8757億円(前年比120%)だった。スマートフォン市場が1兆8047億円、フィーチャーフォン市場が710億円と、ほとんどがスマートフォンで占められた。

 フィーチャーフォン市場は2013年の段階で2447億円と一定規模だったが、2014年に1540億円、2015年に1009億円となり、今回、1000億円を割りこんだ。一方、スマートフォン市場の大半はゲーム・ソーシャルゲームが占め、その規模は1兆1836億円。次いで電子書籍市場が2062億円、動画・映像配信市場が1651億円、音楽コンテンツ市場が939億円となる。

 こうしたコンテンツ市場と比べ、1.7倍程度の規模になるのがモバイルコマース市場。その規模は3兆1862億円(前年比111%)で、一般的な通販の物販系市場、旅行や鉄道のサービス系市場、さまざまな手数料のトランザクション系市場で構成されている。もっとも大規模なのは物販系市場で1兆6055億円(同110%)だが、次ぐサービス系市場も1兆2363億円(同113%)で遜色ない。いずれも右肩上がりの成長を続けている。