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グラモ、「iRemocon」連携で家電制御に対応するスマートロック

 グラモは、家電制御装置「iRemocon」と連携するスマートロック製品「Glamo Smart Lock」を、ハウスメーカー、マンションデベロッパー、賃貸住宅提供会社などの住宅関連企業向けに開発した。

 「Glamo Smart Lock」は簡易交換型の一般的なスマートロック製品と異なり、大規模運用にも耐えうるシリンダー交換型の強靭なスマートロック製品とされる。

 「Glamo Smart Lock」の採用実績として、「Glamo Smart Lock」を元に、一部機能を共同でカスタマイズ開発した「Leo Lock」が、レオパレス21向けに採用されたことが発表された。

「Glamo Smart Lock」外側(正面)
「Glamo Smart Lock」外側(斜め)
「Glamo Smart Lock」内側(正面)
「Glamo Smart Lock」内側(斜め)

「Glamo Smart Lock」主要機能

 「Glamo Smart Lock」は、グラモの提供する「iRemocon」との連携によって施錠・解錠と連動して照明、TV、エアコンなどの家電制御が行えるほか、スマートフォン向けの「iRemoconアプリ」から施錠状態の確認および遠隔施錠や、期限付きのワンタイム錠の発行にも対応する。

 セキュリティ関連では、通信経路の暗号化、NFCカードの耐偽造性だけでなく、筐体のメタル化など、ソフト面・ハード面の両面でセキュリティ的に強靭な設計を採用したとされる。「Glamo Smart Lock」を無理に開錠しようとした場合や、火事などによる異常な温度上昇を検知した場合はアラートを発信し、特定の宛先に通知することができる。

 「Glamo Smart Lock」の鍵情報は、クラウド上の管理システムと連携しているため、賃貸住宅への入退居による鍵の更新や、内覧者、メンテナンス会社への一時的な鍵の発行などの鍵管理が遠隔で行えるため、鍵の管理コストが大幅に削減できる。施錠・解錠はテンキーによる暗証番号入力方式に加えて、NFCやFeliCaを搭載したスマートフォン、ICカードも利用できる。

一般的なスマートロック製品との違い

 グラモでは、一般的なスマートロック製品との違いを、「Glamo Smart Lock」は大規模物件に対して導入・管理することを前提に設計しているため、導入後のトラブル発生削減が重視されていると説明する。

 「Glamo Smart Lock」は、通常は手動での施錠・解錠操作が、鍵の閉め忘れ時には遠隔で電動施錠が行える。これによって、電動式のみの場合と比較して電池の長寿命化や、モーター等の可動部の長寿命化のメリットがあるほか、古い木造の建物など建て付けの悪いドアへの対応も可能とされている。