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キャリアの夏モデルだけじゃない、SIMフリースマホの存在感一気に高まる~「ケータイ Watch」トップニュース10

【2016年4月~6月編】

 2016年「ケータイ Watch」を賑わせた、さまざまなニュースのうち、今回は2016年4月~6月で、各月ページピュー(PV)トップ10に入った記事をリストアップしてみました。

 毎年4月は春商戦を終え、携帯電話関連のニュースは少し落ち着きを取り戻す時期です。大型連休前後の時期には大手キャリアの夏モデル発表会があり、6月には株主総会が予定されています。そうした例年の動きに加えて、今年ならではのトレンドや業界動向のニュースが注目を集めています。

春商戦終えた4月

1位となった記事で注意が呼び掛けられた液体入りスマホケース

 1年前はSIMロック義務化が取り沙汰されていましたが、2016年4月の上位に入った記事は、いずれもスマートフォンそのものではなく、その周辺にあるアイテムやサービスの記事でした。特に3位の精子濃度チェックサービスは当時、ソーシャルメディアでも大きな話題に。実際どの程度、利用されたのか、あらためて取材してみたくなってきました。

 4位以下の記事を見ると、総務省が示した政策に関する記事が目立ちます。

夏モデル発表、SIMフリースマホの新機種にも注目

 毎年5月と言えば、大手キャリアの夏モデル発表会。2016年も例年通り、多くの新機種が発表され、注目機種がランキングにずらりと並びます(ソフトバンク除く)。しかし3位にFREETEL、9位に海外で発表されたASUSの新機種と、ここでも格安SIM/SIMロックフリースマホの記事がランクインし、今年のトレンドをあらためて印象付けました。

 4位の「ドコモのスマホラインアップが年間サイクルになった」という記事ですが、夏に「Xperia X Performance」が発表され、冬に「Xperia XZ」が発表され、半年ほど経った12月時点ではまだ、その意図するところがはっきりしていないようにも見えます。ソニー以外のメーカーは、フラッグシップの投入を絞り、ドコモの意向にあわせたようですが、Xperiaシリーズの動向を受けて、2017年のラインアップがどうなるのか、引き続き影響するかもしれません。

 夏モデルのあおりをうけて上位にはランクインしませんでしたが、5月にはシャープの「ロボホン」も発売。これまでにない斬新な”モバイル型ロボット電話”は法人向けに提供が開始されるなど、活躍の場を広げつつあり、今後の展開がまだまだ注目される製品です。

ドコモの夏モデル発表会

夏モデルが続々登場、一方でトップPVになったのは……。

 毎年6月は、大手キャリアの夏モデルが続々と登場し、株主総会が開催される時期です。そんななかで1位になったのは、auのキャンペーン。今年の携帯電話業界で「イチキュッパ」(1980円)が話題になっていたことを受けたニュースですが、その「イチキュッパ」の代表格と言えばワイモバイル。1年間という期間限定プランでありながら、1980円という割安なプランとテレビを中心とした大規模な広告展開で注目を集めたワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドというポジションで型落ちiPhoneを取り扱い、春商戦で一気に契約を伸ばしていたのです。

 この時期、ワイモバイル寺尾氏へのインタビュー記事もお伝えしていましたが、そうした「1980円」キャンペーンと“型落ちiPhone”は、UQ mobileも追随。その後、秋に開催された総務省での有識者会合で、MVNOから槍玉に挙げられる場面もあるなど、今年の携帯電話市場に大きな影響を与えました。

iPhone SE