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開発者とイルカとお近づき、TORQUEオーナーズイベント

 8月7日、KDDIと京セラは静岡県伊東市の自然体験施設「ドルフィンファンタジー伊東」において、「au×TORQUEオーナーズイベント Vol.2」を開催した。

 このイベントは、auのタフネススマホ「TORQUEシリーズ」(京セラ製)のユーザーを対象としたイベント。同様のイベントはXperiaシリーズでは複数回実施されているが、TORQUEは今回が第2回目となる。

参加者と京セラ開発者による集合写真

 7月に都内で開催された第1回は、開発者との交流がメインだったが、今回は開発者との交流に加え、TORQUE G02のタフネス性能を最大限に活用するアクティビティとして、TORQUE G02を持ったままイルカと一緒に泳ぐ体験ができる。

 オーナーズイベントへの応募資格は、TORQUE G02もしくはTORQUE G01を所有し、auの契約期間が61カ月以上で、契約者の年齢が20歳以上というもの。1名もしくはペアでの応募でき、ペアの場合は小学生以上の同伴者が同行できる。今回も1000件程度の応募があり、そこから約40名が選ばれてイベントに参加した。

開発者との懇親会

懇親会の様子

 懇親会では数名ずつのグループに分かれた参加者の元にTORQUEの開発者が入り、さまざまな小道具を手にTORQUEの設計や機能面でのポイントを解説しつつ、質問や要望に応えていた。

 前回のオーナーズイベントやXperiaシリーズのオーナーズイベントでも、イベント後の参加者アンケートで評価が一番高いのはこの懇親会だという。とくにTORQUEシリーズはこだわりを持ってTORQUEシリーズを選ぶユーザーが多いこともあり、熱い意見交換も行なわれていた。

TORQUEのカットモデル。樹脂で固めてある

 また、懇親会では非常に珍しいTORQUEシリーズのカットモデルも持ち込まれ、参加者が触りながらTORQUEの内部を見ることもできた。

 このほかにも会場にはTORQUEシリーズの耐久性を示すさまざまな展示もなされていた。都内で開催された第1回では、開発に使われている検査機器も展示されていたが、今回は場所も特殊で屋外ということもあり、やや簡易な展示となっている。また、TORQUEシリーズだけでなく、海外モデルを含めた京セラのタフネスケータイ・スマホも展示されていた。

砂でまぶしたTORQUEをケルヒャーの高圧洗浄機で洗うデモ
アクリル板ごしにTORQUEを踏みつけるデモ
フロントパネルに使われている強化ガラス「Dragontrail」(旭硝子製)のデモ
コンセプトデザインモックも展示
歴代海外モデル
右から米国版、日本版、欧州版のTORQUE G01。外見はほぼ同じ

イルカとの懇親会(のようなもの)

 前回までのオーナーズイベントは「開発者との懇親」が目玉だったが、今回のオーナーズイベントでは、「イルカとの懇親」がある意味、目玉だ。

 TORQUEは耐水や落下衝撃耐性などを持つタフネススマホだが、2015年夏発売の現行モデル「TORQUE G02」はスマートフォンとしては珍しく、(発表当時は唯一)、耐海水性能も持っている。さらに水中カメラとしての性能も持っていることから、海で泳ぎながら水中で撮影も可能という、ほかのスマートフォンではなかなか真似できないことが可能になっている。

 その耐海水性能を最大限に活用するアクティビティとして、今回のオーナーズイベントでは、TORQUE G02を持ってイルカと一緒に泳ぐアクティビティを体験できるようになっている。このアクティビティは伊東市にあるドルフィンファンタジー伊東が提供している「ドルフィンプログラム(スイムコース)」というプログラムで、通常時は1名11000円で体験できる。

 今回、体験中に使うTORQUE G02は、主催者側が用意したものが参加者全員に貸し出された。これは今回の参加者の中には耐海水性能のないTORQUE G01ユーザーやTORQUEを持たないペア同伴者がいるため。TORQUE G02ユーザーも、利用状況によっては防水パッキンの性能が低下して耐海水性能が落ちていたり、使用後に正しいクリーニングができるかわからないなどの理由で、全員へに貸し出す形式となっている。

 体験直前には施設スタッフによる注意点やイルカの生態、担当するイルカスタッフの紹介などが行なわれるとともに、京セラスタッフによるTORQUE G02の水中カメラ利用方法の案内も行なわれた。また、体験中に使うTORQUE G02はアームバンドにカールコードで結びつけられた状態で貸し出され、万一遊泳中に手から離してしまっても海中に落とすことがないようになっていた。

 以下、アクティビティの模様を写真で紹介する。

港の中のはしけで渡れる場所にイルカスタッフが常駐しているいけすがある
参加者がスタンバイするとすぐにイルカスタッフが寄ってくる
参加者が間隔を開けて浮いていると、そのあいだをイルカスタッフが泳ぎ回るので、参加者は背中に触ったり一緒に泳いだり写真を撮ったりできる
人間が手を前に出していると、イルカは怖がって寄ってこないが、寄ってきたあとは触ってもOK
泳ぎながら撮影もできるが、さすがにこのままSNSで投稿というのは難易度が高そうではある
「いやー今日のお客さんは乗りがいいねー」と言わんばかりのイルカスタッフ。一周するたびに戻ってきて人間スタッフの指示を待つ
みんなでスマホをかまえてベストショットを狙うのは、現代においては陸上でも海中でも同じ
イルカを触ってる姿とかも撮れるので、複数人での参加がオススメ。ゴーグル着用の炎天下なので、自撮りはかなり難易度が高そう
イルカスタッフはうまく周回して戻るとオヤツがもらえたりする。おつかれさまです
やさしく尾びれを掴んで軽く引っ張ってもらいながら一緒に泳ぐことも可能
一緒に泳いでるところを写真に撮ってもらうとか「イイね」が荒稼ぎできそうである
こんな感じで顔を沈めてバタ足して速く泳ぐのが正しい楽しみ方とか
たまに歌ったりするイルカスタッフ。近距離の真正面から撮ってもなんだかわからなさそうではある
バンドウイルカは肉食なので鋭い歯をお持ちではある。これを間近に撮影できるというのも面白い
人間がいけすに入ってるときは、イルカスタッフは営業モードでゆっくり泳ぐが、いけすから人間がいなくなると、「あー疲れた!」と言わんばかりに凄い勢いで泳ぎ出す
最後の記念撮影。飛び跳ねるイルカたちを背景にしている。水深は5mほどだと思うが、びっくりするほど飛び上がる
参加者が身につけていたアームバンドとTORQUE。確かに水中で使うならばこうするのが安全かつ便利そう

「買ってもらってから」のためのオーナーズイベント

KDDIの渡辺氏

 「開発者との懇親」に加え、今回のオーナーズイベントは「イルカと一緒にTORQUEで楽しめる」というのが特徴となっている。このようなイベントを企画した意図について、企画を担当したKDDIのコンシューマーマーケティング1部の渡辺和幸部長は、「タフネスに特徴のある端末を買っていただいた方に、TORQUEらしい使い方を楽しんでもらうイベントをやりたかった」と説明する。

 開発者との懇親というオーナーズイベントは、これまでも行なわれている。渡辺氏はこれについて、「お客さまにとって、開発者はある意味であこがれの存在。その人たちが何を考えてデザインし、どこでどう苦労したことを聞けるというのが嬉しいというアンケート結果が多数を占める」と説明する。また、メーカーサイドからも、「(コンテンツとして)エンジニアにこんなに価値があると思わなかった」という感想があるという。

参加者の昼食はバーベキュースタイルだった

 しかしさすがに今回は、イルカと一緒にTORQUEを楽しむという部分のインパクトが強そう。次回のイベントについてはまだ発表されていないが、「今回のアンケート結果を踏まえ、第3弾・第4弾の企画を練っていきたい」という。

 今回は参加者が40人程度と、少なくはないが、応募数に対してはかなり絞られている。イベントのキモでもある開発者とのコミュニケーションの密度を濃くするには、このくらいの数が限界だと考えているという。

 ちなみにTORQUEシリーズは、昨夏発売のTORQUE G02が最新モデルとなっていて、今夏はカラーバリエーションの追加とAndroid 6.0へのアップデートが提供されている。次の機種について、渡辺氏は「具体的なことについてはノーコメントだが、ユーザーの皆さんに熱心に使ってもらっていて、ほかに替えが効かない商品なので、しっかりと検討していきたい」という。

 次回のオーナーズイベントはまだ企画中の段階で、いつどのようなものになるかは未定とのこと。さまざまな企画を検討しているようなので、次回以降の開催にも期待したい。

参加記念のお土産は基本的に前回と同じ。地味に嬉しいワイヤレス充電器はTORQUEロゴ入りの独自仕様
イベント最後の抽選の目玉は、前回同様、カシオ製Android Wear「WSD-F10」。TORQUEとの相性抜群なデバイス