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au、VoLTE対応の「かんたんケータイ KYF32」を7月30日発売

 KDDIと沖縄セルラーは、シニア向けの折りたたみ型端末「かんたんケータイ KYF32」を7月30日に発売する。

 本体価格は3万2400円。新規契約の場合、月々の利用料金から割引される毎月割は900円×24回(総額2万1600円)で、実質負担額は1万800円。機種変更の毎月割は1万800円で、実質負担額が2万1600円となる。

 auのシニア世代向けフィーチャーフォン型端末としては、2012年の「簡単ケータイ K012」以来、4年ぶりの登場となる。従来型のフィーチャーフォンの操作性を踏襲しつつ、ソフトウェアプラットフォームにAndroidを採用したモデル。製造は京セラが担当する。

 メインターゲットは同日発表のスマートフォン「BASIO 2」より上の世代となる60代以上。白内障や手の感覚が鈍ってくるといった、加齢にともなって生じる身体的な変化に配慮し、設計段階から「使いやすさ」に重点を置いて開発された。

 テンキー下の電源スイッチはスライド式となっている。テンキーでは、十字キーの下部にあった「メールキー」と「EZwebキー」を廃止。その代わりに「通話キー」と「受話キー」を大きくし、キーピッチに余裕を持たせた。キートップはフラットタイプに変更し、押しやすくしている。

 メインディスプレイは3.4インチ。白内障を患っているユーザーでも見やすいよう、ディスプレイのコントラストを高めた。UIは、大きめの文字と画面の視認性が高い「かんたんメニュー」に一本化。すべての操作を「かんたんメニュー」で行えるようにした。前機種同様、メインディスプレイの背面に時計などを表示する常時点灯のサブディスプレイを搭載。

ゴールド

 VoLTEによる高音質通話をサポート。ディスプレイ全体を受話スピーカーにする京セラの独自機能「スマートソニックレシーバー」や、聞き取りにくい高音質を補う「聞こえ調整」など、相手の声をはっきりと聞き取りやすくする機能を盛り込んだ。

 800万画素のカメラは、撮影設定を極力排して、「押せば撮れる」ように仕上げた。風景や人物などを認識し、シャッタースピードや感度などを自動で調整する。カメラレンズの位置がテンキーでの背面に移動したことから、指がかかると画面でアラートを表示する機能を備えている。

ピンク
ブルー

 防水、防塵に加え、耐衝撃性能を備える。見守り機能では、1日1回、登録した相手に歩数を記録したメールを自動で送信する機能を搭載。ブザーボタンを備え、長押しするとブザーが作動し、登録した相手に位置情報付きのメールを送信する。

 ブラウザ機能のほか、ニュースや天気予報といったauが提供するアプリが利用できる。auマーケットには対応せず、外部アプリのインストールはできない。LINEは非対応。料金プランは、VoLTE対応ケータイ向けの「VKプラン」が利用可能。カラーはゴールド、ピンク、ブルーの3色。

 1GBのメモリを搭載。内蔵ストレージは8GBで、32GBのmicroSDHCをサポートする。バッテリー容量は1410mAhで、待受時間は約400時間。連続通話時間は約490分。本体サイズは約51×116×18.1mmで、重さは約137g。

 au +1 collectionでは、背面を保護するケースを2種類発売する。クリアタイプケースが1728円、レザー調ケースが2160円。

写真で見る「かんたんケータイ」

キートップの試作品(左)と製品開発に使用したという白内障を疑似体験するゴーグル(右)

【お詫びと訂正 2016/07/28 16:01】
 初出時、「8月上旬発売」としていましたが、正しくは7月30日発売です。お詫びして訂正いたします。