【東京ゲームショウ2011】
AR/脳波/音声合成など、スマートフォン向けゲームを総チェック


ほしのあきとNHNの渡辺真理氏

「チョコットランド」のスマートフォン版、ほしのあきがアピール

 NHN Japanは、オンラインRPG「チョコットランド」のスマートフォン版となる「チョコットランドSP」の発表会を開催した。

 「チョコットランド」は、パソコンやフィーチャーフォン向けに展開しているオンラインRPG。「かんたん操作で気軽に遊べる」をテーマに展開され、その会員数は300万人に上る。

 2011年冬に配信予定のスマートフォン版も無料で提供され、パソコン版とフィーチャーフォン版からデータを引き継げる。発表会にはタレントのほしのあきが登場し、「チョコット大使」に任命された。



iPhone向けARシューティングゲーム

 また、モバイル関連のコーナーでは、iPhoneに装着するARシューティングゲーム「アプブラスター」が紹介されていた。9月下旬にNHNの「ハンゲーム」を通じてARシューティングアプリ「Ghost Catcher(ゴーストキャッチャー)」が配信される。

 「アプブラスター」は、ウィズが提供しているライフル銃型のiPhone向け玩具。iPhoneをライフルのスコープのように使い、前後に2つの引き金を備えている。iPhone 4/3GSおよびiPod touch(第4世代)に対応する。

 「Ghost Catcher」は、iPhoneのカメラに映し出された現実空間に飛び交うゴーストを捕まえて退治していくARゲームアプリ、ゴーストを発見したら、銃口側の引き金でゴーストを使えて、手前の引き金で退治していく。引き金部分には金属があり、静電気を通電させてiPhoneのディスプレイをペタペタとタッチする。会場にはゴーストキャッチャーに扮したモデルが東京ゲームショウを飛び交うゴーストたちを次々と退治していた。



集中とリラックスを猫耳で表現、脳波コミュニケーションツール

 ニューロウェアは、脳波を測定するセンサーを使って、頭に装着した「猫耳」を動かすという脳波コミュニケーションツールを展示していた。

 「neurowear vol.1 necomimi」というこのツールは、カチューシャのように頭に装着でき、額と耳たぶに取り付けるセンサーが搭載されている。ヘッドバンドの上にはかわいらしい「猫耳」が搭載されており、α波とβ波の算出によって猫耳が動く。

 頭の中で何か集中すると猫の耳や後ろに反り返りピンと立ち、リラックスルすると猫耳はくたっと垂れる。デモでは、集中とリラックスの値をBluetoothでAndroid端末に送信し、アプリでモニタリングしていた。

 なお、今回のモデルはコンセプトモデルとなり販売はされていないが、改良を加えながら2012年春の商用化を目指していく。東京ゲームショウの会場では、珍しさもあってか女性を中心に関心を集めている様子だった。



KDDI研、美少女キャラのAndroid向け音声合成ウィジェット

 KDDI研究所は、スマートフォン単体で省メモリで動作する音声合成ソフト「N2」を利用して、美少女キャラクターなどがTwitterの投稿を音声でつぶやくアプリ「ささやくヤーツ」を紹介していた。

 「ささやくヤーツ」は、独特の口癖をもったキャラクター「音無そえ」と「英ゲス男」が音声を発するAndroid向けウィジェットアプリ。電話やメールの着信も合成音声で語りかけてくれる。Androidマーケットでダウンロードできるほか、研究所の「N2」も無償でダウンロードできる。



各社がスマートフォン向けゲームを紹介

 このほか、ゲームメーカー各社がスマートフォンやフィーチャーフォン向けアプリを紹介していた。大きなメーカーでは、自社ブースでモバイル関係の展示を行っていない場合もあったが、GREEのブースなどでゲームが紹介されていた。

 こうした中でセガは、iPhone向けのオンラインゲームアプリ「KINGDOM CONQUEST(キングダムコンクエスト)」をブース内で紹介していた。世界累計150万ダウンロードを突破したiPhoneゲームとのことで、海外での人気の高さがアピールされていた。なお、国内のApp Storeのランキングでも、RPGゲームの部門で130日間に渡って首位とのこと。

 北海道札幌の開発会社であるアジェンダは、10月中旬に配信予定のAndroidアプリ「BlockRush!!」を紹介していた。ブロック崩しゲームだが、フリック操作でボールを動かし、次々とブロックを破壊していくゲームとなる。

 ワンナップゲームズは、2011年秋に提供されるアドベンチャーゲーム「肥後連環殺人 迷宮のブロードウェイ」が紹介されていた。この作品は新作のアドベンチャーゲームとのことで、キャラクターデザインは、「オホーツクに消ゆ」などのファミコン向け作品で知られる荒井清和氏が担当している。


セガスクウェア・エニックス
コナミデジタルエンタテインメントNHKオンデマンドのモバイルコンテンツ
マイクロソフトIS12Tが展示されていた

 




(津田 啓夢)

2011/9/15 21:46