【Mobile World Congress 2017】
「P10、P10 Plusは販売数30%増が目標」「P10 liteも発売」~ファーウェイ幹部が語る戦略
2017年2月27日 14:57
Mobile World Congress 2017にあわせて、カメラを強化し、PANTONEとコラボする新機種「P10」「P10 Plus」を発表したファーウェイ。
同社のHead of the Handsets Product Line(携帯電話端末部門責任者)のケヴィン・ホー氏が、報道陣からのグループインタビューに答えた。同モデルの特徴や、端末全体の戦略などを、同氏が語った。報道陣との主な一問一答は次のとおりとなる。
――シェアでアップル超えが見えてきました。
ホー氏
中国、欧州は大事なマーケットで、P10/P10 Plusの販売台数が増えることを期待しています。そのため(アップルを超えるため)にはサプライヤーとも緊密に連携し、ハードウェアのアップグレードだけでなく、ソフトウェアも含め、ユーザーエクスペリエンスを刷新していかなければならない。さらには、AI(人工知能)、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)も大切な技術で、将来はさらにいい製品を出していくつもりです。世界中から技術を探し、よりよいプロダクトを提供できるようにしていきます。
――出荷台数目標を教えてください。
ホー氏
先代のP9、P9 Plusは、先月1000万台を超えたところです。P10、P10 Plusは30%増を狙っていきたい。あくまで目標ですが(笑)。
――日本市場が一次販売国に含まれていませんでした。
ホー氏
日本でも発売します。ただし、いつになるか、あるいは詳細を今私が言うことはできません。詳細は日本法人に確認してみてください。
――日本では、P9 liteが好調で、販売ランキングではついに全携帯電話のベスト10に入りました。P10にも、「P10 lite」はあるのでしょうか。
ホー氏
P9 liteは日本のオープンマーケットで、とてもいいセールスを記録できました。もちろん、P10 liteも発売します。
――PANTONEとコラボした理由を教えてください。
ホー氏
日本で発売したばかりのMateシリーズはビジネス向けという位置づけなのに対し、Pシリーズはデザインに注力していて、Mateとは違った方向性を出そうとしています。そのためにカラーは一番大事なところで、アイデンティティをエンドユーザーに一番伝えやすいところでもあります。
PANTONEとはたくさんのディスカッションをしてきましたが、結果として、今回のブルーとグリーンに至っています。スマホの世界では初のコラボで、この協力によって、カラーからファッションにつながっていくのだと考えています。
――指紋センサーを背面から前面に変えたのはなぜでしょうか。
ホー氏
コンシューマーの調査によって、指紋センサーを前にするのか、後ろにするのかを決めました。「Mate 9 Pro」(日本未発売)も前面に指紋センサーを搭載していましたが、この機種に対しても、ユーザーからご好評いただきました。それも踏まえ、今回はフロントに搭載しています。
あの指紋センサーはガラスと一体となったもので、指紋はガラスの下で読み取っています。デザイン上も、ほかの機種と差別化できるのではないでしょうか。Androidのボタンとしても使うことができます。
――インカメラもライカとのコラボになりました。セルフィーの重要性はどうお考えでしょう。
ホー氏
Pシリーズでセルフィーは、依然として重要な機能です。フロントカメラを強化したいという目的で、ライカのテクノロジーを入れ、ソフトウェアもアップグレードしました。P10/P10 Plusは、ハードとソフトの両面から、セルフィーに最適化しています。
――Pシリーズだけでなく、Mate、nova、honorなど、端末のラインが多いような気もします。これを削減していく可能性はあるのでしょうか。
ホー氏
数日前に、日本でもnovaをローンチしましたが、ニーズというものはマーケットごとに異なります。コンシューマーにとって、何がベストなのかは常に探っています。
一方でPシリーズはフラッグシップですが、novaはプレミアムでもフラッグシップではありません。honorは、Eコマースというセグメントに分けています。その下には、(ミッドエンドからローエンドの)Yシリーズがあります。違いは出せていると思います。
――CESでは、Mate 9のAlexa対応版を発表しました。これはさらに広げていくのでしょうか。
ホー氏
Alexaはとても重要なソリューションの1つです。ただし、グローバル展開する中では、あくまで1つのケースです。ほかの地域に展開する可能性もありますが、それぞれの地域に合わせた考え方もあると思っています。
――本日はありがとうございました。