KDDI、NFC分野で東アジアのキャリア3社とアライアンスを設立

NFCアライアンスメンバーとGSMAの代表

　Mobile World Congress 2014の会期2日目にあたる2月25日、KDDIと台湾の中華電信、香港のHong Kong Telecommunications、韓国のSK Planetは共同でモバイルNFCを使ったサービスの普及と拡大を目的とした「ASIA NFCアライアンス」の設立を発表し、Mobile World Congress内でレセプションを開催した。

　NFCは現在、スマートフォンへの搭載が進んでおり、各国のキャリアが独自にサービスを構築していることが多い。NFCの仕様はISOなどで標準規格化されているが、実際にサービスとして運用するとなると、標準規格だけでは足りず、追加仕様が独自に実装されることがある。こうしたサービスレベルでの追加仕様を独自規格にすることなく、各国で共通化することで、海外旅行時に相互利用できるようにしたり、共通仕様にあわせたソリューションを開発しやすくするというのが、ASIA NFCアライアンスの狙いの1つだ。

　仕様が統一されることで、たとえば日本のNFC対応スマホに海外の決済サービスのアプリをインストールし、海外旅行時に利用できるようになる、といったことが期待される。ASIA NFCアライアンスはオープンに展開する方針で、成果は誰でも利用できるようになる見込みだ。